日付検索

2015年10月の記事を読む
2015年9月の記事を読む
2015年8月の記事を読む
2015年7月の記事を読む
2015年6月の記事を読む
2015年5月の記事を読む
2015年4月の記事を読む
2015年3月の記事を読む
2015年2月の記事を読む
2015年1月の記事を読む
2014年12月の記事を読む
2014年11月の記事を読む
2014年10月の記事を読む
2014年9月の記事を読む
2014年8月の記事を読む
2014年7月の記事を読む
2014年6月の記事を読む
2014年5月の記事を読む
2014年4月の記事を読む
2014年3月の記事を読む
2014年2月の記事を読む
2014年1月の記事を読む
2013年12月の記事を読む
2013年11月の記事を読む
2013年10月の記事を読む
2013年9月の記事を読む
2013年8月の記事を読む
2013年7月の記事を読む
2013年6月の記事を読む
2013年5月の記事を読む
2013年4月の記事を読む
2013年3月の記事を読む
2013年2月の記事を読む
2013年1月の記事を読む
2012年12月の記事を読む
2012年11月の記事を読む
2012年10月の記事を読む
2012年9月の記事を読む
2012年8月の記事を読む
2012年7月の記事を読む
2012年6月の記事を読む
2012年5月の記事を読む
2012年4月の記事を読む
2012年3月の記事を読む
2012年2月の記事を読む
2012年1月の記事を読む
2011年12月の記事を読む
2011年11月の記事を読む
2011年10月の記事を読む
2011年9月の記事を読む
2011年8月の記事を読む
2011年7月の記事を読む
2011年6月の記事を読む
2011年5月の記事を読む
2011年4月の記事を読む
2011年3月の記事を読む
2011年2月の記事を読む
2011年1月の記事を読む
2010年12月の記事を読む

ニュースヘッドライン記事詳細

2014年02月28日 前へ 前へ次へ 次へ

現地に根付き潜在需要を掘り起こせ

 ファイン・スペシャリティ系企業の海外戦略に変化の兆しが見え始めた。自動車や家電、OA機器メーカーといった日系ユーザーの海外進出に対応、世界各地で販売・供給網を整備してきたが、ローカル企業開拓など現地需要を取り込む動きが鮮明となっている。一方で大きな需要地である中国、インドの景気減速や社会情勢の不安定化などから、今後の投資に慎重な構えをみせる企業も増えている。
 近年ファイン系企業のなかでも、グローバル化が顕著だったのが塗料メーカー。中国や東南アジアといった新興市場における自動車産業の急成長に伴って、日系塗料メーカーは現地での新工場建設・設備増強を積極的に進めてきた。
 しかし、リーマン・ショック後、成長一辺倒だった新興市場にも変調が見え始めた。ここにきて世界的に自動車産業が復活、自動車各社の業績も回復傾向にあるが、日系塗料メーカーでは新興市場を中心に建築用塗料など安定成長が見込める汎用塗料の需要開拓に転じ、海外事業育成・拡大に向けた動きが活発化している。
 塗料大手の関西ペイントは、南アフリカやジンバブエの塗料企業の株式を相次ぎ取得。日本ペイントは今年2月、アジア合弁パートナーであるウットラムグループと協業関係深化に向けた戦略的提携を発表した。
 歴史的な円高局面を終えて、1ドル=100円水準を回復したものの、少子高齢化や人口減に加え、電力供給の不安など、今後も国内製造業の空洞化は避けられない見通しだ。
 一方で世界の工場であり、巨大消費地でもある中国市場への関心が薄まっているようだ。債権回収、模倣品の氾濫、ジョブホッピング、労働問題などはこれまでも指摘されていたが、日中関係の悪化のほか、中国国内景気の減速、シャドーバンキング問題などが顕在化している。また不透明で恣意的な法制度運用に頭を悩ませており、中国への投資を躊躇するファイン系企業も増えている。
 インドでも経済成長率が鈍化する一方、消費者物価が急上昇している。さらに、従業員の賃金上昇や法規制の未整備、中国市場以上の価格競争の激化を懸念する声が多い。
 チャイナリスクを避けて、タイ、インドネシアなど東南アジアへのシフトが再び加速するほか、自動車産業が急速に発展するメキシコも進出先として脚光を浴びている。これまでのように、自動車などのユーザーの単なる後追いでは、景気変動の影響を受ける。長期的視野とともに、現地に根付き、潜在需要を掘り起こすことがグローバル戦略成功のカギとなろう。


Copyright(c)2010 The Chemical Daily Co., Ltd.