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2014年01月30日 前へ 前へ次へ 次へ

連載(上) 宇部興産の気相ナイトライト技術

 オイルショックが開発のきっかけ、30年越しの脚光
 一酸化炭素(CO)と亜硝酸メチルを気相反応させ、シュウ酸ジメチル(DMO)および炭酸ジメチル(DMC)を得る宇部興産の「気相ナイトライト技術」。開発は約30年前にさかのぼり、社内でも「忘れられていた技術」(同社関係者)だったが、ここにきて再び脚光を浴びている。DMOはポリエステル(PET)の製造に使われるMEG(モノエチレングリコール)の原料であり、DMCはリチウムイオン二次電池(LiB)電解液の原料。世界的に需要拡大が見込まれる両製品の増産に寄与する技術だからだ。
 ◇
 国内産業にオイルショックの影響が重くのしかかっていた1970年代後半。宇部興産は、当時世界最大級の化学系複合企業だった米ユニオンカーバイド(UCC)と組み、「伝説のプロジェクト」をスタートさせた。宇部ケミカル工場にCOベースのDMOと、MEGのパイロットプラントを建設。ナイトライト技術を使ってCOからMEGを製造する技術の実用化を目指した。
 オイルショックで原油価格が高騰するなか、ナフサから得るエチレンを原料にMEGを製造するより、石炭ガス化で得るCOを経由してMEGを製造する方が、コスト競争力が高まるというわけだ。当時、宇部興産にはPETグレードのMEGを評価するノウハウがなかったたため、UCCと共同開発することになった。原油価格が1バーレル30ドルを超えれば、競争力が出るはずだった。
 しかし思ったほど石油と石炭の価格差は広がらず、米国で事業化調査を行った商業プラントの建設も80年代初頭に断念。COベースでDMCを製造する技術も開発したが、「もう日の目を見ることはないと思われていた」(西田祐樹ファインケミカルビジネスユニット長)。
 そんな技術が開発から30年を経て、再び脚光を浴びることになる。舞台は世界最大の石炭産地である中国だ。宇部興産がCOベースDMOの事業化をあきらめたちょうどその頃、中国は将来の原油不足を見据え、国を挙げて石炭ガス化技術の開発を本格化させていた。そうしたなか、一部公開されていた宇部技術に目をつけたようだ。
 09年には、内モンゴル自治区で中国の「自前プロセス」によるCOベースDMO〜MEGのプラントが稼働。同プラントはうまく稼動せず、PETグレードも生産できていなかったが、その後プラントは数基に増えた。宇部興産による当時の調査によると、中国のMEG需要は約800万トン。うち500〜600万トンが輸入品で、自製率は3割程度。ポリエステル繊維の増産に向け、中国はMEG自製率向上に躍起になっていた。
(中村幸岳)


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