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2013年10月31日 前へ 前へ次へ 次へ

明暗が交差する欧州の化学品業況

 欧州における化学品生産が停滞から脱し切れない。欧州化学工業協会(CEFIC)がまとめた2013年1-7月の欧州連合(EU)の化学品生産は前年同期に比べて1・4%減少した。生産活動の停滞感はなかなか払拭できない。
 もっとも、7月の化学品価格は前年同月を0・4%上回り、設備稼働率は前年同月の77・9%から78・1%に上昇するなど、一部に明るい兆しも見えている。さらにCEFIC独自の指標で、受注や在庫状況などをベースにした8月のEU化学産業のコンフィデンス指数(CCI)は、7月に比べて大幅に改善した。とくに受注状況が好転していることは先行きのプラス材料と考えられている。
 否定的な側面と、前向きな傾向が混在する状況といえる。品目別の生産実績にも明暗が出ている。7月の生産は、ポリマーが1・4%、コンシューマーケミカルが1・1%前年同月の水準を上回った。石油化学も0・6%とわずかに前年同月を上回っている。しかし、基礎無機化学品が1・3%、スペシャリティケミカルが1・5%前年同月を下回った。この結果、7月の化学品生産は前年同月比マイナスが継続した。
 一方で、7月の価格は化学品が0・4%、プラスチックが2・1%前年同月水準を超え、1-7月の生産者価格は前年同期を0・2%上回った。生産が停滞する中で、価格の改善は前向きな兆しといえそうだ。
 生産が停滞する状況下で、7-9月期の業績発表が始まっている。欧州企業でいち早く業績を発表した企業の一社のBASFは、前年同期比で増収増益を記録した。売上高の伸びは1・5%にとどまったが、EBITDA(金利・税・減価償却費計上前利益)、EBIT(金利・税引前利益)、純利益は2ケタ成長した。欧州における業績は石油・ガスが好調だったことから5%伸びたものの、化学品は減収となっている。
 ソルベイは減収減益を計上しており、良好な結果を残したBASFが「引き続き困難な環境」と言うように、事業活動を取り巻く状況が厳しいことを反映した結果になった。
 業績発表に際してBASFが示した13年の化学品生産の成長見通しは3・1%、通年の平均原油価格は1バーレル当たり105ドル。GDPの伸び率は2%と見込んでいる。成長する市場でいかに事業を拡大し、成熟した市場でいかに効率化を達成していくかが大切になる。BASFは欧州の設備を閉鎖し、中国と韓国で能力を増強する顔料の生産体制の再構築を決めており、こうした経営判断が引き続き必要になるだろう。


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