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2012年07月31日 前へ 前へ次へ 次へ

屋久杉の年輪に見る放射性炭素14

 7000年を超える樹齢の屋久杉もある屋久島(鹿児島県)は、杉の南限とされる。驚異的な樹齢は、多雨だが栄養素の少ない花崗岩土壌で成長が遅いため、年輪が緻密で防虫・抗菌作用を持つ樹脂量が豊富、という背景があるらしい▼名古屋大学太陽地球環境研究所の三宅芙沙さんの研究チームは、屋久杉の年輪を調べるなかで774-775年に形成された年輪に放射性炭素14(14C)が急増していることを突き止め、ネイチャー誌に発表した。三宅さんらが調べた屋久杉は樹齢約1900年で、この1年間で大気中の14C濃度は1・2%上昇したはずだと結論づけでいる。この数字は、通常の太陽活動による変動率の約20倍らしい▼これほどの超高エネルギー現象は、現時点では超新星爆発によるガンマー線の大放出か、巨大な太陽フレアによる陽子の嵐しか知られていない。しかし、三宅さんらは、いずれの可能性も低いという。大量の放射線バーストによる他の観察事例が残されていないのも理由のひとつだ▼日本では、奈良時代・光仁天皇の治世、陸奥の国で蝦夷の反乱、との記録があるが、天変地異に関わる事例はない▼屋久島は1993年、世界遺産に登録されたが、屋久杉はその主役のひとつだ。宇宙と対話する場を提供した世界遺産の面目躍如である。


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