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2011年04月15日 前へ 前へ次へ 次へ

東日本大震災 東洋合成工業 地震対策 「デジタルなまず」が威力

 3月11日午後2時46分に発生した東日本大地震。タンクターミナル、危険品倉庫を運営する東洋合成工業・高浜油槽所(千葉県市川市)では、気象庁が提供する緊急地震速報の「デジタルなまず」が威力を発揮した。震源地から当該地点までの襲来時間を地震の大きさとあわせ告知してくれる。本震時の緊急処置、その後の余震対応と、その有用性が確認されたという。
 東日本大地震は震源地から遠く離れた東京湾岸の京葉地区まで影響を及ぼした。埋立地では液状化現象が発生し、浦安地区などではライフライン機能が停止した。
 市川市の湾岸に位置する東洋合成工業・高浜油槽所も道路が液状化により通行できなくなるなどの被害が発生した。高さ約20?の自動立体倉庫では最上部の保管ドラムが落下、一時停止した。
 大きな被害に至らなかったが、このとき威力を発揮したのが「デジタルなまず」。地震発生直後に「50秒後に震度3の地震が来ます」との緊急速報が流された。その20秒後、「30秒後に震度5の地震が来ます」に修正告知された。
 同社の渡辺宏一取締役は450キロメートルに及ぶ地殻変動の地震なので、「時差をもって来たのではないか。バルブを閉めるなど緊急時対応ができた」と強調する。緊急停止した自動立体倉庫では、社あげての復旧作業に入った。パレットの移動など人海戦術で修正する作業が続いたが、余震対策でも「デジタルなまず」が役立った。大小の余震発生に場内アナウンスが流れるため、作業者の安全確保を前提にした修復対策が立てられやすかったという。
 同社は「デジタルなまず」の緊急地震速報サービスを展開するJコーポレーションと契約、「緊急時に動作するか分からなかったが、大きな威力を発揮した」(石亀義之高浜油槽所長)としている。


【写真説明】
デジタルなまずの接続機器(Jコーポレーション・ホームページから)


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