部品・部材メーカーの最近のブログ記事

 米グッドイヤーは、タイヤ原材料として新たに大豆油の商業的利用に乗り出す。添加することで気温が変動するなかでもゴムコンパウンドの柔軟性を維持・強化し、タイヤにとって重要な路面グリップ性能を向上することに成功。また、大豆油を使用した場合にコンパウンド中のシリカ化合物との混合がより容易になることを明らかにした。同社では、大豆油の採用によりドライ/ウエット路面や冬季天候におけるタイヤ性能の強化を推進する。

 九州大学大学院工学研究院の堀田善治主幹教授の研究グループは、長野鍛工(長野市)と共同で航空機や自動車のエンジン部品などに使用されるニッケル基超耐熱合金(インコネル718)を高成形性に改質する実用化技術を開発した。開発ずみの高圧スライド加工技術(HPS法)と逐送法を組み合わせることで加工サイズを実用レベルにまで大きくすることに成功した。HPS法はチタン合金(F1295)にも適用できることが確認されており、今後は自動車、航空機、医療機器など幅広い市場で開発成果の適用が期待される。

 横浜ゴムは、乗用車用スタッドレスタイヤ向けに新ゴムコンパウンド「プレミアム吸水ゴム」を開発した。ゴムに配合した「新マイクロ吸水バルーン」の分散を均一化し、氷表面の水膜の吸水効果を向上。また、シリカの増量と均一分散を促進する「シリカ高反応ホワイトポリマー」の新規採用により氷上性能とウェット性能のレベルアップを実現したほか、スタッドレスタイヤ用に開発した「オレンジオイルS」により氷上性能を長持ちさせることに成功した。同社では、新コンパウンドを採用した新商品「iceGUARD 6(アイスガード シックス)」を9月1日に発売する。

 豊田合成は、世界各地域における車両の衝突安全アセスメント適合に貢献し、さまざまな車種に共通して搭載できる新型サイドエアバッグをトヨタ自動車と共同で開発した。これまでのサイドエアバッグは2つのバッグに分かれた構造だったが、新製品は3バッグ構造にすることで速い衝突速度に対しても瞬時に開き、効率よく衝撃を吸収するよう設計されている。すでに新型カムリに採用されており、他車種も含めて年間約250万台に搭載される予定。

 豊田合成は、LED(発光ダイオード)事業で自動車用ヘッドランプ用途への本格展開に乗り出した。新たに業界トップクラスの「明るさ」と「低消費電力」を実現したLED光源を開発し、国内ユーザーへの供給を開始した。新製品は窒化ガリウム(GaN)など結晶構造の改良とともに、光源内部の熱を放出しやすくするフリップチップを採用。約2300ルーメンの明るさを実現しているほか、一つの光源がロービームとハイビームを兼ねるバイファンクション式に対応する。

 愛知製鋼は、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など自動車の電動化を背景とした機構変化に対応した鍛造技術の研究開発を推進する。同社実験工場内(東海市荒尾町)で、国内鍛造品メーカーで初となる複動成形機構を内蔵したサーボ式プレスラインの導入を完了した。同社では材料・工法を組み合わせる「鍛鋼一貫」をベースにしたネットシェイプによる加工コストの大幅低減や、高強度化による小型・軽量化に取り組んできた。今後は導入設備をベースに次世代車における部品の高機能化ニーズに対応可能な革新的な工法開発を加速する。

 岐阜プラスチック工業は3日、ポリプロピレン(PP)でできたハニカムコア材「テクセル」が自動車に初めて採用されたと発表した。林テレンプ(名古屋市)が手掛けるトノカバー(荷室・荷台にかけるカバー)の持ち手部分の芯材として用いられ、これがトヨタ自動車の新型プリウスPHVに採用された。テクセルを使うことで従来品に比べ約20%の軽量化につながることなどが評価された。

 日本ミシュランタイヤは、スタッドレスタイヤ向けに新ゴムコンパウンド「表面再生ゴム」を開発した。Mチップと呼ぶ添加剤を配合、摩耗によりタイヤ表面に露出したMチップが溶けることで路面水分を吸収する微細な穴を再生する。Mチップの配合により発泡ゴムのようなゴム内部の空洞がなく、ゴム剛性と長期にわたるアイスブレーキ性能を高次元で両立した。8月に発売する新商品「MICHELIN X?ICE3+(ミシュラン エックスアイス スリープラス)」では、新コンパウンドの採用により摩耗時のアイスブレーキング性能を前モデルに対し11・5%向上している。

 ニッパツは、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製コイルばねを開発した。自動車懸架ばね用の開発品は「炭素繊維を樹脂でつないだ」(同社)構造をしており、材料置換により金属ばねに対して60%の重量軽減を実現している。また、熱硬化性樹脂の採用により耐熱性を確保することでエンジン近傍での使用が可能になる。今回、基本技術を確立したことから、同社は市場ニーズを見極めながら量産技術の開発に取り組んでいく。

 アキレスは、用途分野の拡大を狙いに反応射出成形(RIM)部材の高機能化を推進する。ジシクロペンタジエン(DCPD)をベース樹脂に異素材との複合化に関する研究開発に乗り出した。カーボンクロスとの一体成形部材の開発では樹脂単体品に比べて5?10倍の曲げ弾性率を可能とする。市場ニーズを見極めながら独自技術の開発・実用化に取り組む考え。

 ブリヂストンは、バス乗降時のバリアフリー化に寄与する新コンセプトタイヤを開発した。新タイヤはゴム自体の耐摩耗性向上に加え、繰り返し接触により摩耗したサイドゴムを交換可能したのが特徴。同時に開発ずみの「次世代正着縁石」も正着性のさらなる向上を実現した。今後、ユーザーと共同でバリアフリー実現に向けた検討を推進し、東京五輪が開催される2020年の実用化を目指す。

 リケンは、粉末焼結法を適用した焼結アルミ合金を開発した。原料に特殊なブレンド粉末を用いることで焼結密度98%以上を実現、採用によりアルミ合金材料のニアネット成形による省工程化や高い材料歩留まりを可能とする。プレス成形体の密度を高め、焼結工程における寸法変化を最小限とすることで高精度な焼結体を製造できる。同社では、新技術をベースにこれまで適用不可能だった自動車部品や機械部品のアルミ化を検討していく。

 独ティッセンクルップは、独自の材料および設計・加工技術をベースに自動車部品の軽量化を加速する。鋼板製品で新鋼種の熱間プレス用1・9ギガパスカル級高張力鋼板(ハイテン、MBW1900)を用いた軽量Bピラーを提案する一方、スチール/ポリマーハイブリッドドアなど複合製品の開発を推進中。ステアリング部品ではアルミニウムや炭素繊維強化プラスチック(CFRP)への材料置換の取り組みを活発化している。積極的な製品開発を通じて優位性を高めていく。

 京浜精密工業(神奈川県横浜市)は、独自の金属樹脂接合技術を開発した。自社開発した塑性流動結合技術を樹脂部品とアルミダイカスト部品との接合に適用したもので、樹脂部品に設けた溝にアルミダイカスト材を流動させて機械的に噛み合わせることにより一体化する。内圧1メガパスカル以上の気密性を確保しており、部品の軽量・コンパクト化や低コスト化が可能となる。独自の異種材結合技術として自動車部品などでの採用を見込む。

 住友理工は、材料技術をベースに自動車部品の小型・軽量化を推進する。ホース部品では新開発の補強材によりエチレンプロピレンゴム(EPDM)の低比重化に成功し、材料置換により車両当たり1キログラムの重量軽減を実現した。新たに独自配合の高減衰ゴムを応用した車体用ダンパーブレースも開発。コンパクト化による設計自由度の向上といった優位性をベースに既存部品からの置き換えを提案する。

 トヨタ紡織は、ケナフを使用した軽量ドアトリム基材を開発した。熱膨張性マイクロカプセルの配合により発泡化させることで、無発泡の従来材並みの剛性を確保しながら20%の軽量化を実現した。基材成形時に樹脂部品を同時に射出成形する「SBI工法」も適用可能であり、世界トップクラスの軽量天然繊維基材として展開していく。自動車用樹脂部品における軽量化の取り組みが進展しており、同社でもそうした流れに追随していくことでケナフ部材の普及拡大を推進する。

 NTNは、回転トルクを大幅に低減するトランスミッション(TM)用「超低フリクションシール付玉軸受」を開発した。シールリップのすべり接触部に円弧状(半円筒状)の微小突起を等間隔に設けた接触タイプシールを採用。非接触タイプシールに匹敵する低トルク効果を実現するとともに、潤滑油を通した際の有害な硬質異物の侵入を防ぐことで軸受け寿命を確保した。

 自動運転の開発本格化を背景に高度な車両制御技術に対するニーズが高まるなか、タイヤは路面と接する特徴を生かして走行状態を把握するセンサーとするための開発が活発化している。住友ゴム工業はアンチロックブレーキシステム(ABS)などが備える車輪速センサーの電気信号(交流電圧)から、独自のアルゴリズムにより路面状況や車両の荷重バランスを検知する技術を開発。追加のハードウエアやメンテナンスを必要としない汎用性の高さを生かしタイヤセンシング技術のスタンダードを狙う。

 横浜ゴムは、タイヤ内のゴムとスチールコードの接着劣化を3次元で解析する新技術を開発した。日立ハイテクノロジーズのリアルタイム3DアナリティカルFIB?SEM複合装置「NX9000」と、東北大学多元物質科学研究所の陣内研究室が開発した画像処理技術を組み合わせたもので、世界で初めてタイヤ開発に応用可能な解析精度を実現した。接着劣化しにくい材料配合や新素材などの研究が可能となることから、耐久性を大幅に高めた高品質タイヤの開発などが期待される。

 豊田合成は、柔軟高分子デバイス「e?Rubber」の開発を加速する。アドバンスト・ソフトマテリアルズ(ASM)と、主材料となるスライドリングマテリアルを誘電アクチュエーターと誘電センサー用途に限り排他的に使用・販売できる独占ライセンス契約を締結した。e?Rubberは2013年から低消費電力で振動を発生できるゴムシートとしてサンプルワークを展開している。同社は各種ロボットや産業機器、自動車、IoT(モノのインターネット)などに対応した新デバイスの早期実現を目指す。

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