日本精工、車電動化に対応し部品開発を加速、EV駆動ユニットなど

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 日本精工は、自動車の電動化に対応した独自製品の開発・実用化を加速する。歯車を使わずに特殊なオイルを介して動力を伝える電気自動車(EV)駆動ユニットでは、動力伝達機構の見直しによりフリクションの低減化を実現。2モーターシステムを採用した独自のインホイールモーターでは、モーターの設置方式の改良により約40%の薄型化に成功。ホイールからのはみ出し幅を従来比3分の1とすることで車両搭載性を向上した。いずれも「第45回東京モーターショー2017」に出展する計画。

 歯車を使わずに動力を伝える「トランクション スクウェア ドライブ」は、高速モータを内蔵し、圧縮された瞬間だけ硬くなる性質を持つ特殊なオイルを介して、ローラで動力を伝達するトラクション減速機。摩擦損失が少なく低負荷から高負荷まで全域の高効率化を可能とするほか、優れた静音性を実現しており、EVの消費電力削減に貢献する。今回、ローラーを押しつける機構を従来のシャフト側からリング側に変更することでトラクション面での損失低減を図った。
 また、独自のインホイールモーター「ホイールハブモーターフィット」は、前モデルが2つのモーターを軸方向に直列に配置していたのに対し、新たにギアを介すことで並列化した。ユニット幅は従来の約285ミリメートルから約180ミリメートルへと薄くなり、ホイールからのはみ出しも約150ミリメートルから約55ミリメートルに縮小した。同技術は2つのモーターで駆動力と制動力をそれぞれに制御することで乗り心地や安全性の向上が可能であり、自動運転車などでの実用化が期待される。
 東京モーターショーでは、サスペンションとボールねじを複合し、走行状況に応じてモーターでタイヤの接地姿勢をアクティブ制御する「バイオリンク サスペンション」を初公開するほか、それとホイールハブモーターフィットおよびギアや軸受けなどの周辺部品とボールねじ部品が一体化した「電動ブレーキブースター」と組み合わせた「フレックス コーナー モジュール コンセプト」を新たに提案する予定。また、撥水性と被膜生成技術により軸受内への水浸入状態での耐久性を1・7倍向上するハブユニット軸受用高機能グリースなど車両性能のさらなる向上を可能とする商品化ずみの独自製品も展示する計画。

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このページは、web staffが2017年10月13日 14:55に書いたブログ記事です。

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