2017年7月アーカイブ

 横浜ゴムは、乗用車用スタッドレスタイヤ向けに新ゴムコンパウンド「プレミアム吸水ゴム」を開発した。ゴムに配合した「新マイクロ吸水バルーン」の分散を均一化し、氷表面の水膜の吸水効果を向上。また、シリカの増量と均一分散を促進する「シリカ高反応ホワイトポリマー」の新規採用により氷上性能とウェット性能のレベルアップを実現したほか、スタッドレスタイヤ用に開発した「オレンジオイルS」により氷上性能を長持ちさせることに成功した。同社では、新コンパウンドを採用した新商品「iceGUARD 6(アイスガード シックス)」を9月1日に発売する。

 豊田合成は、世界各地域における車両の衝突安全アセスメント適合に貢献し、さまざまな車種に共通して搭載できる新型サイドエアバッグをトヨタ自動車と共同で開発した。これまでのサイドエアバッグは2つのバッグに分かれた構造だったが、新製品は3バッグ構造にすることで速い衝突速度に対しても瞬時に開き、効率よく衝撃を吸収するよう設計されている。すでに新型カムリに採用されており、他車種も含めて年間約250万台に搭載される予定。

 豊田合成は、LED(発光ダイオード)事業で自動車用ヘッドランプ用途への本格展開に乗り出した。新たに業界トップクラスの「明るさ」と「低消費電力」を実現したLED光源を開発し、国内ユーザーへの供給を開始した。新製品は窒化ガリウム(GaN)など結晶構造の改良とともに、光源内部の熱を放出しやすくするフリップチップを採用。約2300ルーメンの明るさを実現しているほか、一つの光源がロービームとハイビームを兼ねるバイファンクション式に対応する。

 愛知製鋼は、ハイブリッド車(HV)やプラグインハイブリッド車(PHV)など自動車の電動化を背景とした機構変化に対応した鍛造技術の研究開発を推進する。同社実験工場内(東海市荒尾町)で、国内鍛造品メーカーで初となる複動成形機構を内蔵したサーボ式プレスラインの導入を完了した。同社では材料・工法を組み合わせる「鍛鋼一貫」をベースにしたネットシェイプによる加工コストの大幅低減や、高強度化による小型・軽量化に取り組んできた。今後は導入設備をベースに次世代車における部品の高機能化ニーズに対応可能な革新的な工法開発を加速する。

 芝浦工業大学工学部材料工学科の芹沢愛准教授らの研究グループは、軽金属材料の高強度化と高耐食化を同時に実現する水蒸気プロセスを開発した。材料を高圧・中低温の水蒸気下にさらすもので、一般的にトレードオフ関係にある強度と耐食性を同時に向上できるプロセスは世界初。1工程で時効析出現象による強度アップと材料表面への被膜形成による耐食性付与を可能としており、アルミ合金を使った評価試験で孔食による電流密度を100分の1、硬さを2倍以上にできることを確認している。同研究グループでは自動車材料をはじめ熱交喚器、大型部材など向けに実用化を目指す。

 世界的に強まる燃費規制を背景に、新車開発の現場ではマルチマテリアル化の取り組みが進展している。中期経営計画で成長戦略の一つに輸送機軽量化の取り組みを掲げる神戸製鋼所では、最先端の鉄鋼およびアルミ材料と溶接技術をベースにしたソリューション提案力の強化を推進。4月にはマルチマテリアル化技術に特化した自動車ソリューションセンターを設立し、鉄とアルミを有する唯一の素材メーカーとして世界市場におけるプレゼンス拡大を狙う。

 新日鉄住金、JFEスチール、神戸製鋼所の高炉3社は、物質・材料研究機構を中核とするマテリアルズ・オープンプラットフォーム(MOP)に参画する。3社協調により構造材料の高性能化に資する基盤技術の強化を目指しており、協調領域を設定した水平連携による協働は業界初。6月30日のMOP運用に関する覚書の調印式で、橋本和仁物材機構理事長は「(金属材料技術研究所を母体とする)物材機構では鉄鋼分野に極めて力を入れてきたし、装置・人員を蓄積している。(同分野の競争力向上には)大きな責任を感じている」と述べた。

 岐阜プラスチック工業は3日、ポリプロピレン(PP)でできたハニカムコア材「テクセル」が自動車に初めて採用されたと発表した。林テレンプ(名古屋市)が手掛けるトノカバー(荷室・荷台にかけるカバー)の持ち手部分の芯材として用いられ、これがトヨタ自動車の新型プリウスPHVに採用された。テクセルを使うことで従来品に比べ約20%の軽量化につながることなどが評価された。

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