アキレス、自動車内装表皮材を差別化、高耐久PVCレザーなど

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 アキレスは、自動車内装用表皮材で独自技術を軸に製品の差別化を推進する。コスト低減ニーズに対応して新たにシート座面に適用可能な高耐久塩ビ(PVC)レザーを開発する一方、独自のステアリング用ポリウレタン(PU)レザーをベースにしたハンドルの高機能化を提案。また、近年拡大する淡色系内装デザインに対しては自社開発の防汚処理を施した製品を展開する。同社は積極的な製品の高機能化を通じて同事業の成長性を確保していく。

 アキレスは、PUを主体とした合成皮革と国内で唯一、カレンダー法とキャスティング法の2製法による塩ビレザーを展開する表皮材メーカー。自動車用途でシートやインパネ、ドアトリムといった成形部材向けに製品を供給するほか、航空機や鉄道車両向けに高難燃品を展開するなど保有する技術開発力をベースに製品の高機能化や用途分野の拡大に取り組んでいる。
 国内では自動車各社の販売確保を目的とした高級化路線により、内装に合成皮革を採用する車種が拡大中。また、これまで高級車を中心に採用されてきたベージュなどの淡色系内装デザインを小型車に採用するケースが増えている。
 こうしたなか、淡色系デザインに対してSR(SoilRelease)加工による独自防汚技術を展開中。トップコートに親水性を付与し、ジーンズ汚れ(水性)や黒ずみ汚れ(油性)を浮かして拭き取りやすくするもので、触感や柔軟性を確保しつつ耐摩耗性や屈曲性など車載可能な耐久性を実現しているのが特徴。フッ素コートにより撥水・撥油性を付与するSG(SoilGuard)加工品との製品の見栄え(光沢)や感触の違いを訴求する。
 一方、車載装置の充実化などを背景とする内装材コストの低減化ニーズに対しては新たに高耐久PVCレザーを開発。新製品は独自の表面処理技術によりPUレザー並みの耐摩耗性を実現しており、従来品では困難だったシート座面やメインサイドへの適用を可能とする。ブレーキアシストなどが軽自動車でも標準装備されるなか、材料特性の改良による低コスト技術として提案する。
 また、ハンドル用PUレザーでは合成皮革の特性を活用した高機能化を追求する。同製品は本革に対して低コストかつユーザー仕様に応じた質感や風合いを表現できるほか、複合化による機能付与が可能。
 独自のナノ分散ポリピロール(PPy塗料)を活用したST処理をベースに、導電性レザーとして静電気防止をはじめスイッチやセンサーといったハンドルのデバイス化を視野に展開していく方針。

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このページは、web staffが2017年6月16日 13:40に書いたブログ記事です。

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