リケン、焼結アルミ合金開発、密度98%超で自動車部品向けなど

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 リケンは、粉末焼結法を適用した焼結アルミ合金を開発した。原料に特殊なブレンド粉末を用いることで焼結密度98%以上を実現、採用によりアルミ合金材料のニアネット成形による省工程化や高い材料歩留まりを可能とする。プレス成形体の密度を高め、焼結工程における寸法変化を最小限とすることで高精度な焼結体を製造できる。同社では、新技術をベースにこれまで適用不可能だった自動車部品や機械部品のアルミ化を検討していく。

 同社はピストンリングやカムシャフトをはじめとする自動車・産業機械部品を主に事業を展開する部品メーカー。伸びと衝撃値に優れた独自の高強度・高延性材料(FCD材)と設計技術の組み合わせにより自動車足周り用鋳鉄部品の軽量化を実現する一方、汎用アルミ合金では実現できなかった多量のシリコンや遷移金属を添加した高機能アルミ合金「SHORIK」を開発するなど、素材開発を含む一貫した事業体制により業界をリードする。
 新開発の焼結アルミ合金は、強固な酸化被膜により焼結が困難なアルミ材に粉末焼結法を適用した。原料粉末をプレス成形し焼結することで製品化するもので、ニアネットシェイプによる生産効率化が可能。今回は高強度構造部品用および高強度機械部品用に7000系グレードを、高耐摩耗性部品用および高強度機械部品用として高Si系グレードを開発した。
 物性評価試験により7000系グレードは密度が2・73グラム/立方センチメートル、引っ張り強度(室温)が460メガパスカルで伸び(同)2%を、高Si系グレードが密度2・62グラム/立方センチメートル、引っ張り強度(同)290メガパスカル、伸び(同)1%を有することを確認している。
 同社は鋳造材やダイカスト材、押出材に続くアルミ部品の製造法として焼結アルミ合金を訴求していく。

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このページは、web staffが2017年6月13日 13:38に書いたブログ記事です。

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