トヨタ紡織、ケナフ発泡で20%軽いドアトリム基材開発

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 トヨタ紡織は、ケナフを使用した軽量ドアトリム基材を開発した。熱膨張性マイクロカプセルの配合により発泡化させることで、無発泡の従来材並みの剛性を確保しながら20%の軽量化を実現した。基材成形時に樹脂部品を同時に射出成形する「SBI工法」も適用可能であり、世界トップクラスの軽量天然繊維基材として展開していく。自動車用樹脂部品における軽量化の取り組みが進展しており、同社でもそうした流れに追随していくことでケナフ部材の普及拡大を推進する。

 ケナフはアオイ科ハイビスカス属の1年草植物。半年で高さが3?4メートルに成長する。同一面積当たりの森林に比べ二酸化炭素の吸収能力が4?5倍と高いため、カーボンニュートラルな環境に優しい素材の代名詞となっている。自動車材料に使用するのは繊維質である皮の部分で、セルロースの含有量が多く強度の高い繊維であるため工業用材料として高い潜在能力がある。
 トヨタ紡織は、環境対応技術としてケナフを配合した自動車内装材の実用化に取り組んでいる。繊維化したポリプロピレン(PP)とケナフをフェルト状にした後、熱をかけて融着させて製造する独自技術により、一般的に混ざりにくいケナフの均一分散化を実現することで99年にドアトリム材として事業化した。プレス成形と射出成形を同時に行い、接着剤を用いずに樹脂が高温で溶融した状態で接合するSBI工法などの応用技術も開発しており、現在ではケナフの種子開発・栽培を含む事業体制を構築している。
 新開発の軽量基材は、燃費向上を背景とした市場の軽量化ニーズの高まりに対応。マイクロカプセルはシェル材を利用。炭化水素を内包しており加熱により40マイクロメートルから180マイクロメートルへ膨張させることで軽量化を実現した。繊維の隙間をマイクロカプセルで充填し剛性を確保する一方、重量をこれまでの1・5キログラム/平方メートルから1・2キログラム/平方メートルへ軽減しており、均一発泡技術の確立により実現した。
 同社は積極的な研究開発によりカーボンニュートラルな内装材としてケナフ配合樹脂製品の普及を促進していく。

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このページは、web staffが2017年5月29日 17:40に書いたブログ記事です。

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