JFEスチール・電磁鋼板(発見!イチ押し)

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 モーターや変圧器などの鉄心材料に使用される電磁鋼板。これら機器の小型化や電力効率の向上ニーズが高まるなか、電磁鋼板には高周波条件下でも発熱しにくい特性(高周波鉄損)を維持しつつ磁束密度を高めることが求められている。JFEスチールは、独自開発した化学蒸着法(CVD)連続浸珪プロセス技術により鋼板のケイ素(Si)濃度の制御に成功。高性能かつ省資源型のSi傾斜磁性材料「JNHFコア」と「JNSFコア」を商品化し、太陽光発電のパワーコンディショナーや業務用エアコン車載電源装置などの高性能化に貢献する。

 従来は鋼板のSi含有量が増すほど発熱を抑制できる半面、磁束密度が低くなる課題があった。CVD連続浸珪プロセスとは、鋼帯の焼鈍ラインに化学気相蒸着法を適用し、連続通板しながら炉内でSiCl4ガスと鋼帯を反応させて鋼のSi濃度を高めるプロセス。同社は1993年にCVD連続浸珪設備を独自に開発、世界で初めて6・5%Si鋼板の工業生産に成功している。
 JNHFコアは板厚方向のSi濃度を表層部で6・5%、中心部でそれより低めになるように調整し、従来より少ないSi量で6・5%Si鋼板を上回る高周波低鉄損を実現した。また、JNSFコアは鋼のなかでもSi拡散速度が遅いオーステナイト領域で浸珪処理することで、中心部のSi濃度をJNHFコアより低くし表層部のみを6・5%に調整。3%Si鋼板並みの高い磁束密度と板厚0・1ミリメートルの6・5%Si鋼板並みの低い高周波鉄損を板厚0・15ミリメートルで可能とした。
 これらは太陽光発電のパワーコンディショナー、業務用エアコン、無停電電源装置、車載電源装置等の鉄心材料として使用されている。加工歪みや応力による磁気特性劣化が少ない特徴を有しており、自動車向けをはじめとするモーター用途など広い分野での活用が期待されている。

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このページは、web staffが2017年3月23日 15:16に書いたブログ記事です。

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