DJK、名古屋に超臨界発泡成形機導入、自動車の軽量化に対応

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 プラスチックの混練・成形・加工の試験・評価企業であるDJKは、名古屋市の研究開発拠点を軸に自動車部品などの材料開発に対応できる評価体制を強化する。その一環として超臨界発泡成形機を導入し、軽量化が進む自動車の内外装部品成形加工の評価機能を整えた。発泡樹脂は電動化の進展を背景に吸・遮音や断・遮熱といった機能付加の観点からも開発が活発化している。同社は今後も高速引っ張り試験や疲労試験などの新設備の導入、研究人員の増強などにより試験、評価能力を強化していく。

 DJKは横浜市、千葉県野田市に事業拠点を有しているが、自動車メーカーへの事業体制を強化するため、2014年秋から名古屋市に研究開発の拠点をおいて中部圏の顧客に対応している。
 同社は汎用プラスチックからエンプラ・スーパーエンプラの混練や射出成形による試験片の成形、Tダイによるフィルムの成形、それに続く物性評価などを名古屋市の事業拠点で行っている。この一貫した評価が同社のコア技術。主な試験装置として2軸混練押出機、110トンの射出成形機、フィルム用Tダイ、2軸延伸試験装置、マイナス60度Cからプラス300度Cの温度下にも対応できる恒温槽を有した万能試験機、振子式衝撃試験機、MFRなどを保有している。
 さらに、自動車の内装材を中心に進む軽量化技術として普及しつつある発泡成形に対する試験・評価能力を強化するため、新たに超臨界発泡成形プロセス「MuCell」を導入した。超臨界発泡成形は物理的発泡の一つで、気体と液体の両方の性質を持つ超臨界流体を樹脂に混ぜ合わせることで微細な発泡状態を形成する。超臨界流体を樹脂に溶解させると粘度が下がる効果により、より薄肉成形が可能になるなどソリッド材料にはないユニークな成形が期待でき、微細発泡が成形状態をアシストすることで軽量化、ヒケ、反りなどの外観改善を検討する顧客からの要求に応える。
 DJKはMuCellプロセスを使った強度などの機能試験を軸に、「金属から樹脂、樹脂から発泡体と進む軽量化技術の変化に対応していく」(木須俊明技術営業部長)。
 すでに名古屋ではミューセルを含めて2億円強を投資して、試験・評価装置の整備を進めてきている。今後も積極的に需要が多い分野の試験機を導入して、機能を拡充し顧客の要望に対応していく。

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このページは、web staffが2017年3月13日 16:03に書いたブログ記事です。

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