サムテック、水素蓄圧器を高度化、7000系合金で94メガパスカル

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 サムテック(大阪府柏原市)は、水素ステーション用蓄圧器の高性能化を推進する。アルミ合金ライナー・炭素繊維複合材料(CFRP)(タイプ3)蓄圧器で新たに7000系合金ライナーの開発を目指し、常用圧力94メガパスカル・保証サイクル回数10万回を目標性能に2019年度の製品化を計画する。容器重量もライナー素材の高強度化により10%以上軽量化を図る考えであり、タイプ4蓄圧器の口金部品や水素トレーラー用蓄圧器への展開を視野に入れる。

 サムテックは、自動車部品を主とする鍛造事業と高圧ガス容器事業を柱に展開する金属加工メーカー。高圧ガス容器事業の主力製品である水素用蓄圧器では、12年に水素ステーション用(82メガパスカル・容量200リットル)と水素トレーラー用(45メガパスカル・容量300リットル)の認可を国内で初めて取得。14年から水素ステーション用高圧複合蓄圧器の量産を開始しており、国内の8割以上の水素ステーションに製品を納入している。また、昨年からは高圧容器の気密試験や常温圧力サイクル試験といった受託試験を開始するなど取り組みを拡大している。
 新たに着手する製品開発ではライナー素材をこれまでの6000系合金から7000系合金に置き換える。合金成分に亜鉛とマグネシウムを含む7000系合金はアルミ合金のなかで最高強度を有し、航空機や鉄道車両用の構造材などに使用されている。素材置換により常用圧力を94メガパスカルへ向上することで、70メガパスカル容器に比べて2倍の充填効率を目指すほか、蓄圧器本体の重量軽減による基礎工事費の低減化などを実現する方針。
 サムテックは、タイプ3蓄圧器の性能向上により開発競争が活発化している同市場において事業の優位性を確保していく。

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このページは、web staffが2017年3月 8日 16:02に書いたブログ記事です。

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