日本精工、変速機向け円すいころ軸受け、低速域で摩擦を6割低減

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 日本精工は、自動車の変速機に使用する円すいころ軸受けの低フリクション化を推進する。新たにころ頭部と内輪大つば部の表面粗さを改善することで、回転で生じるすべり摩擦を従来に比べ低速回転域で最大60%、全回転速度平均で20%低減することに成功した。開発品は寸法・形状などの設計変更を必要とせず、低粘度な潤滑油の使用環境における低フリクション効果が大きいのが特徴。同社は第6世代低フリクション円すい転軸受けとして2018年の量産開始を目指す。

 自動車の燃費規制強化を背景に、変速機に使用される軸受けのフリクション低減ニーズが高まっている。国内では11年から燃費測定方法が実使用条件により近いJC08モードに変更されており、これまで以上に低速域(低回転領域)における低フリクション化の重要性が高まっている。変速機には6?10個の玉軸受けおよび円すいころ軸受けが使われている。このうち小型で耐荷重性に優れる円すいころ軸受けは、低回転・高荷重なタイヤ側に採用されている。
 開発品は、研磨によりころ頭部と大つば部の表面粗さ(凸凹)を現行品に対して4分の1に縮小することで潤滑油膜による非接触面積を拡大した。回転数が500rpm以下の低速領域で最大60%の摩擦低減を可能とするほか、潤滑油の粘度が低い場合では高速域においても10%の低減効果を確認ずみ。寸法をはじめころ数や転動面・軌道面の形状など軸受け自体の構造・設計は変わらないため、現行品をそのまま置き換えることができる。
 18年の商品化に向けて量産技術の開発を推進中。同社は第6世代低フリクション円すいころ軸受けとして各種トランスミッション向けに展開する計画であり、22年に20億円の売り上げを見込む。

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このページは、web staffが2017年3月 3日 15:49に書いたブログ記事です。

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