2017年2月アーカイブ

 トヨタ自動車は、中心部と周辺部で断面積が異なるセルを一体成形した排出ガス浄化用の触媒基材を開発した。断面積比率の最適化により触媒内部の排出ガスの流れをこれまで以上に均一にすることに成功。この結果、従来基材と同等の排出ガス浄化性能を維持しながら貴金属使用量を約20%低減するとともに、触媒容量を約20%小型化できる。同社は開発基材を用いた新型触媒を商品化し、今春発売予定のレクサス「LC500h」を皮切りに順次搭載していく。

 神戸製鋼所は、プレス生産性に優れたホットスタンプ用冷延鋼板(焼入れ後強度1470メガパスカル級)を開発した。新製品は鋼板成分の改良により焼入れ性を大幅に向上することで、従来比2?4倍程度のプレス生産性と冷却ムラによる強度不足の抑制を実現した。すでにトヨタ自動車・プリウスのボディ骨格部品向けに量産を開始している。

 山陽特殊製鋼は、コマツおよび大阪大学と共同で高硬度かつ高靱性な鋼材製造技術を開発した。新鋼材成分の開発とそれに適した熱処理技術の確立により、炭素を0・7%程度以上含有する鋼(過共析鋼)の硬度と靭性バランスの飛躍的向上に成功した。硬さと靱性という相反する鋼材特性を高次元で両立したことで、鉄鋼部品の小型・軽量化による輸送機器などの大幅な省エネ・排出ガス削減などが期待される。

 八千代工業は、樹脂製燃料タンクの低エミッション化を推進する。炭化水素(HC)透過規制の強化や燃料タンクの高性能・複雑形状化ニーズに対応するため、機能部品内蔵技術の導入による生産プロセスの高度化を図る。昨年のウェルテッドインナーバックル(WIB)技術の量産適用に続いて、今春からビルトインフューエルタンクシステム(BFS)技術による量産化に乗り出す。いずれもHC透過量の抑制効果があり、同社は製造技術の高度化を通じて同市場における優位性を確保していく。

 日新製鋼は、熱可塑性樹脂との優れた直接接合性を実現した特殊表面改質鋼板(商品名・プラタイト)の事業化に乗り出す。熱圧着もしくは射出成形による一体化が可能で、同機能を有する鋼板の商品化は業界初。同社が展開するメッキ鋼板およびステンレス鋼板のなかから基材を選択することができ、採用により接合にかかわる部品数や工程数を削減できる。自動車をはじめ電機、通信業界を中心にマルチマテリアル化が進展しており、同社は幅広い分野に向け性能を訴求していく。

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