アーレスティ、車向けアルミダイカストで異種材複合、適用部位を拡大

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 アルミダイカストメーカーのアーレスティは、高真空ダイカスト(HiGF)法をベースにアルミダイカスト部品と異種材の複合化を推進する。熱処理(T7処理)により伸びや0・2%耐力を改善できる特徴を生かし、リベット締結による鋼板や樹脂板などとの接合を提案する。同製法は大型薄肉部品への適用が可能で、シャーシ部品やボディ部品、電気自動車(EV)/燃料電池自動車(FCV)ケース部品といった用途へ適用していく考え。新車開発のマルチマテリアル化が進むなか、同社は複合化による新たな可能性を訴求しアルミダイカスト部品の適用拡大に取り組んでいく。

 アーレスティは自動車用ダイカスト部品の大手メーカー。原料となるアルミ2次合金の製造を含む一貫体制を構築しており、急成長する新興市場での拠点展開を加速している。製品開発では、独自のNI法をベースに足回り向けダイカスト部品を展開するほか、アルミダイカストに鋼板を接合子として一体化する「マルチメタルハイブリッドダイカスト」技術を開発するなど高度な技術力を強みに採用部位の拡大に取り組んでいる。
 HiGF法は、金型と射出機構のシール性を上げることで高真空下で鋳造する技術。一般的な真空ダイカスト法では型内の圧力が20?50キロパスカル程度あるのに対し、到達真空度2?3キロパスカルでダイカストを行う。アルミ合金の元素を均一に溶け込ませる溶体化処理後に人工時効硬化処理条件を超えて過剰時効処理するT7処理が可能で、加工性を大幅に改善できるのが特徴。
 異種材との複合化は、加工性の改善をベースにセルフピアスビレッド接合を適用する。同接合法はリベットが上側母材を貫通し、先端が開いて下側母材に食い込むことで異なる材料を接合する。打点位置の制約を受けず、貫通孔がないことから気密・水密性に優れるほか、スポット溶接に比べ消費電力が少なく、CO2や排ガスが出ないといった特徴を有し、自動車の生産ラインでもアルミボディや高張力鋼板(ハイテン)の接合などで採用実績がある。HiGF法により通常のダイカスト部品では難しいT7処理化を実現することで、同接合法による鋼板や樹脂材などとの複合化を可能とした。
 自動車部品の開発では軽量化や高機能化を目的に異種材との複合化ニーズが高まっており、アーレスティは積極的な技術開発を通じて高度化する市場ニーズに対応していく。

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このページは、web staffが2016年12月12日 16:43に書いたブログ記事です。

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