新日鉄住金、排ガスケット用ステンレスバネ鋼板(発見!イチ押し)

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 近年の新車開発では、ダウンサイジングターボ化や排出ガス清浄化を目的に排気経路が短縮され、排気温度は上昇傾向にある。そのため排気の漏洩を防ぐガスケットの使用環境が高温になり、ガスケット用鋼板にはより高い耐熱性が要求されている。新日鉄住金は高度な金属組織の制御技術により「排気ガスケット用高機能ステンレスばね鋼板」を開発した。600度C程度の高温環境でも実用的なバネ材料として使用可能とすることで、自動車の燃費向上や環境負荷低減に貢献している。

 エンジンヘッドと触媒コンバーターの連結部に挿入される排気系ガスケットは、ビードと呼ばれる凸部の反発力により排気をシールする機能を有する。ガスケット用鋼板では、高温下でも軟化することなくビードのバネ性を維持することが必要であり、従来材では400度Cを超えると硬度が低下していた。
 排気ガスケット用高機能ステンレスばね鋼板は、冷間加工による加工硬化と窒素(N)の添加による固溶強化、窒化クロム(CrN)の析出硬化により高温環境下での優れた硬度保持性を有するのが特徴。バネ材として優れた耐熱性を実現しており、排気温度が上昇するなかでのガスケットの信頼性確保をサポートする。一般的なステンレス鋼板と同様のプロセスで製造でき経済性にも優れているため、複数の自動車メーカーに排気系ガスケット材として採用されている。
 今月4日にはバネ技術の進歩に大きく貢献する独創的で優れた技術に対して授与される日本ばね学会賞「技術賞」を本田技術研究所と共同で受賞している。

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このページは、web staffが2016年11月15日 14:20に書いたブログ記事です。

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