2016年11月アーカイブ

 JFEスチールは自動車部品に使用されるハイテン(高張力鋼板)の高強度化を推進する。常温でプレスする冷間加工による自動車部品の強度で、世界最高となる1470メガパスカル級ハイテンによるバンパーレインフォースメントを実用化した。これまでの980メガパスカル級ハイテンを大幅に上回る高強度化を実現するとともに、鋼板を高温に加熱してプレスするホットプレス工法の生産性および製造コストの課題をクリアした。今後、同社ではドアインパクトビームや骨格部品など高強度が求められる他の自動車部品への展開を目指す。

 東洋ゴム工業がタイヤ性能のさらなる向上を可能とする独自の材料開発技術を確立した。基盤技術として、ゴム材料の粘弾性を短時間で定量化するシミュレーション技術とタイヤが転がっている状態や凹凸で変形している状態でゴムの内部構造を観察する技術をナノ分子レベルで実用化した。新シミュレーション技術により車重の支持性能をはじめグリップ性能や振動吸収性などをナノレベルでコントロールできるほか、確立した動態観察技術により燃費性能の向上が可能だ。

 近年の新車開発では、ダウンサイジングターボ化や排出ガス清浄化を目的に排気経路が短縮され、排気温度は上昇傾向にある。そのため排気の漏洩を防ぐガスケットの使用環境が高温になり、ガスケット用鋼板にはより高い耐熱性が要求されている。新日鉄住金は高度な金属組織の制御技術により「排気ガスケット用高機能ステンレスばね鋼板」を開発した。600度C程度の高温環境でも実用的なバネ材料として使用可能とすることで、自動車の燃費向上や環境負荷低減に貢献している。

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