ラピート、GFRTPとCFRTPでタイヤホイール一体成形に成功

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 ラピート(岡山県赤磐市)は、熱可塑性複合材料を使用したタイヤホイールの試作に成功した。GFRTP(熱可塑性ガラス繊維強化樹脂)およびCFRTP(同炭素繊維強化樹脂)を材料に、金型温度の最適化によりプレス圧縮成形でリム部とディスク部の一体成形を実現。試作品は同じインチサイズのアルミホイールに対してGFRTP製で33%、CFRTP製で46%の軽量化を達成している。同社では、強度試験や車両への実装試験を通じて改良を進める計画であり、低コストな樹脂製ホイールとして実用化を目指す。

 ラピートは、試作板金加工や金型の設計製作を手掛ける金属加工メーカー。3次元CAD/CAMによる設計から製造までの一貫体制のもと、リバースエンジニアにも対応するなど高度化するユーザーニーズへの対応を図っている。熱可塑性樹脂複合材料については、事業領域の拡大を目的に2013年に自社開発システムによる開発体制を整備し、独自の成形プロセス技術を確立している。
 GFRTPではエンジン組み付け搬送トレーやスペアタイヤパンを開発ずみ。いずれもGMT(glass?mat reinforced thermoplastics、GF40%)を使用した開発品は、既存のスチール製に比べてスペアタイヤパンで50%、搬送トレーで58%の軽量化と部品の一体化による工程削減を実現しているほか、搬送トレーでは干渉音の低減化も図っている。また、プレス圧縮成形ではヒンジ形状、リブ形状の成形やインサート成形も可能としている。
 GFRTPおよびCFRTP製タイヤホイールは、燃費軽減に効果があるバネ下荷重の軽量化を目的に開発を進めている。サスペンションやタイヤ、ホイールなどの足回り以下の可動部分は車両本体に比べて軽量効果が大きいとされており、自動車のホイールもスチールよりも軽量なアルミニウムやマグネシウムのホイールが商品化されている。
 試作品の重量は、GFRTP製が4866グラム、CFRTP製が3968グラムで、同じインチサイズのアルミホイール(7416グラム)に比べて大幅な軽量化を実現している。

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このページは、web staffが2016年10月25日 13:11に書いたブログ記事です。

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