住理工山形、本格始動、モノづくり革新のモデルに

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 住友理工グループ初の東北地方における製造拠点「住理工山形」(米沢市、矢野勝久社長)。東日本の供給基地として北関東を含めて自動車用防振ゴム製品の供給を担う。為替変動の影響を受けない事業基盤の構築を進める住友理工では、新拠点の本格稼働により小牧製作所(愛知県)、住理工九州(大分県)と併せて日本全国をカバーする拠点網の構築を完了。モノづくりの革新を掲げる新中計「2020V」のスタート後、最初の新工場となる。11日に行われた開所式で矢野社長は「日本のモノづくりの革新をここからやっていく」と述べた。

 住理工山形は住友理工の全額出資により2015年4月に設立された製造販売子会社。JR米沢駅から車で10分ほどの距離にある八幡原中核工業団地に敷地面積約5万2000平方メートル(建屋約9400平方メートル)の工場を構え、エンジンマウントやサスペンション用防振ゴムなど自動車1台当たり30?40種類使用される防振ゴム製品を生産する。来年度には東北中央自動車道の米沢IC?福島JCTが開通する予定で、北関東エリアへのアクセス向上を背景に「地の利を生かして東北、北関東エリアの迅速かつ効率的な製品供給を展開していく」(同)考え。
 ゴムと金具との複合部品である防振ゴムの製造工程は、金具を洗浄・研磨・下地処理した後に接着剤を塗布する前処理工程、金具にゴムを射出成形して加硫する加硫工程、防錆処理・塗装や検査といった後工程からなる。全工程の一貫自動化ラインを導入している小牧製作所に対して、住理工山形は工程ごとに単体機を導入した生産体制を構築。異形状品の接着剤塗布および防錆・塗装をハンドスプレーで行うほか、加硫工程ではカラクリを取り入れた自作の搬台を使用するなど「創意工夫で改善しながらやっていく」(同)ことで現場力の向上に取り組む計画。
 工場の生産能力は年間30億円(30万台分)。今年6月から出荷を開始しており単月ベースで17年6?7月にはフル生産に移行する計画。建屋はさらに6万台分の増強余地を有することからさらなる受注拡大を推進する方針。
 原材料もゴム材料は小牧製作所からの供給を受けるが、金具は東北・北関東エリアでの調達を進める方針。現状数%の現地調達比率をモデルチェンジに合わせて順次切り替えることで5?10年かけて100%まで引き上げる。
 2020Vではモノづくり革新を通じて面積生産性や設備投資の半減化などを進める計画。住理工山形はそのモデル工場としてグローバルに展開する住友理工グループのモノづくりを牽引していく。

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このページは、web staffが2016年10月20日 13:08に書いたブログ記事です。

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