2016年10月アーカイブ

 住友ゴム工業は、天然ゴムの適用拡大に向けた基盤技術の拡充を推進する。新たにパラゴムノキの生合成機構を解明するとともに、天然ゴムの末端基構造を解析する技術を確立した。生合成機構に関する研究成果が植物体以外の天然ゴム生産で展開されることが期待できる一方、末端基構造の解析技術は天然ゴムの性能・特性をさらに向上する改質技術と注目される。いずれも現在開催されている「IRC 2016 Kitakyusyu(国際ゴム技術会議 北九州)」で発表した。

 住友ゴム工業は、新材料開発技術「ADVANCED 4D NANO DESIGN」を初めて採用した低燃費タイヤ「エナセーブ NEXT?」を11月1日から発売する。同技術をベースに分子設計した「新フレキシブル結合剤」を採用することで、低燃費性能とグリップ性能を高次元で両立しながら、耐摩耗性能を従来品(エナセーブNEXT)に対し51%向上することに成功した。同社では、今後も同技術をベースに低燃費性・原材料・省資源の3つの方向性で商品開発に取り組んでいく。

 ラピート(岡山県赤磐市)は、熱可塑性複合材料を使用したタイヤホイールの試作に成功した。GFRTP(熱可塑性ガラス繊維強化樹脂)およびCFRTP(同炭素繊維強化樹脂)を材料に、金型温度の最適化によりプレス圧縮成形でリム部とディスク部の一体成形を実現。試作品は同じインチサイズのアルミホイールに対してGFRTP製で33%、CFRTP製で46%の軽量化を達成している。同社では、強度試験や車両への実装試験を通じて改良を進める計画であり、低コストな樹脂製ホイールとして実用化を目指す。

 住友理工グループ初の東北地方における製造拠点「住理工山形」(米沢市、矢野勝久社長)。東日本の供給基地として北関東を含めて自動車用防振ゴム製品の供給を担う。為替変動の影響を受けない事業基盤の構築を進める住友理工では、新拠点の本格稼働により小牧製作所(愛知県)、住理工九州(大分県)と併せて日本全国をカバーする拠点網の構築を完了。モノづくりの革新を掲げる新中計「2020V」のスタート後、最初の新工場となる。11日に行われた開所式で矢野社長は「日本のモノづくりの革新をここからやっていく」と述べた。

 日本マグネシウム協会は、自動車部品へのマグネシウムの適用拡大を推進する。自動車マグネシウム適用拡大委員会におけるフェーズ1の取り組みを9月に完了、新たに溶解難燃合金の組成確立やモデル部品の試作、リサイクルなど周辺技術の検討・開発を柱とするフェーズ2に移行する。ダイカスト部品を対象とした今回の取り組みでは2018年度に実部品への成果反映を計画しており、実現すれば将来的にマグネダイカストの国内市場規模を5倍に拡大するインパクトがある。

 キョーラクは、走行車両における独自商品「発泡ダクト」使用による燃費向上効果の実測データを公開した。エアコン使用の軽自動車で燃費測定(JC08モード)を実施した結果、既存の0・8ミリメートル厚のポリエチレン(PE)板製インパネダクトに対して、2・5ミリメートル厚のポリプロピレン(PP)発泡ダクト製は1リットル当たりの走行距離が発泡倍率2・8倍品で180メートル、同4・0倍品で255メートル向上することが実証された。実際の走行車両で発泡ダクトの低燃費効果が実証されたのは今回が初。

このアーカイブについて

このページには、2016年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2016年9月です。

次のアーカイブは2016年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。