2016年8月アーカイブ

 日本精工は、自動車用変速機の小型・軽量化に対応した固体潤滑被膜付き軸受けを開発した。新製品は外輪外径面の固体潤滑被膜により、軸受けと変速機ハウジング間の摩擦係数を低減。外輪が回転するクリープ現象によるハウジングの摩耗を抑制する。変速機の小型・軽量化の進展によりクリープ現象を起因とする不具合が発生しやすくなっている。従来品の置き換えによる信頼性向上を広く訴求することで2020年に20億円の売り上げを目指す。

 西川ゴム工業は、卓越したシール(密閉)およびフォーム(発泡)技術をコアコンピタンスに世界規模で事業を展開するシール部品の専門メーカー。連結売上高の90%超を占める自動車部品事業では、独立系として国内自動車メーカーはもとより、欧米など海外メーカーに対して製品を供給する。CAE(コンピューター支援エンジニアリング)技術の高度化など開発基盤の強化に取り組んでおり、製品の高機能・高付加価値化や開発リードタイムの短縮といった面で先行し、優位性を確保していく。

 ヨロズ(横浜市)は、革新的な生産性向上を目指し工場無人化の取り組みを推進する。新たにヨロズ大分(大分県中津市)に独自開発した組み立て自動化ラインを導入し、日産自動車の新型セレナ向け部品の量産を開始した。新ラインは部品の供給から治具への装填、組み立て品の搬送までを完全自動化しており、導入によりライン人員をこれまでの7?8人から最終検査工程の1人に削減した。「初期投資はかかるが2年で回収できる」(志藤健社長)ことから、新規受注品を基本にグループ各拠点へ展開していく方針。

 燃料電池自動車(FCV)という新たなセグメントの創出を目指すCLARITY FUEL CELL(クラリティ フューエル セル)。ホンダの環境アプローチの具現化に取り組むなか、室内設計でこだわったのが「大人5人で乗れるセダンの上品さ」。高分子系素材の場合、再生材やバイオマス原料への置換により品質特性が劣化するケースが多いが、クラリティの開発では環境配慮と品質の高次元での両立を追求した。また、今回は車内空気の清浄化技術の搭載により乗員の健康に貢献するという新たな価値も提案しており、より快適な空間の提供によりFCVの本格普及を狙う。

 ホンダは燃料電池自動車(FCV)の本格普及に向け、今年3月に「クラリティ FUEL CELL」を発売した。2008年のFCX クラリティに続く新型車。セダンタイプのFCVとして世界初の5人乗りとなり、ゼロエミッションビークルで世界トップクラスとなる約750キロメートルの1充填走行距離を実現する。新型FCVは既存のラインアップとは異なる新たなセグメントの創造を目指しており、先進の設計および材料・加工技術が採用されている。

 横浜ゴムは、タイ拠点でトヨタ自動車のGDエンジン向けディーゼルターボ用オイル供給ホース配管の量産を開始した。テフロンホースを使用した同ホース配管は、独自技術により取り付け工数削減を実現したのが特徴。これまで長野工場で生産していたが、同エンジンがタイで生産されていることからヨコハマラバー(タイランド)に生産移管した。トヨタは2020年までに150以上の国・地域で同GDエンジン搭載車を展開する計画であり、横浜ゴムは現地生産で対応していく。

 国内市場の縮小を背景にグローバル化が進む自動車産業。プラグインハイブリッド(PHV)や燃料電池車(FCV)といった次世代環境車の開発・実用化も進展するなど自動車部品業界を取り巻く環境は大きく変わろうとしている。今年5月に就任した志藤明彦会長(ヨロズ代表取締役会長)に、自動車部品業界の状況や日本自動車部品工業会の取り組みを聞いた。

 新日鉄住金は4日、日鉄住金鋼管およびエイチワンと共同で、角型鋼管による3次元熱間曲げ焼き入れ(3DQ)技術を用いた自動車のフロントピラーを開発したと発表した。金型を使用せずに複雑な形状の超高強度鋼管を高効率で製造できる技術であり、フロントピラーに採用することで優れた前方視認性や部品の軽量化を実現する。5月から発売されているホンダの新型NSXに採用されており、今後はボディ骨格全体への採用拡大を目指して自動車メーカーに積極提案していく。

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