2016年7月アーカイブ

 西川ゴム工業は、自動車用防音部品の高性能化を推進する。車内の快適性・静寂性向上の市場ニーズに対応するため、新たにドア内部に装着するドアホールシールを改良。比重を従来モデルの0・11から0・08へと小さくし軽量化を図るとともに、シート断面の形状変更などで防音効果を20?30%向上することに成功した。新製品はすでに自動車メーカー向けに量産を開始しており、性能を広く訴求することで採用拡大を目指す。

 ダイキョーニシカワ(広島県安芸郡)は、ポリプロピレン(PP)製インテークマニホールド(インマニ)を開発した。耐熱グレードのPPを採用することで150度Cの耐熱特性を確保するとともに、専用設計によりエンジン部品としての強度や剛性、耐久性などを実現。既存のナイロン製に対し、材料置換により15?20%の重量軽減と低コスト化が可能になる。ダウンサイジング化などによる使用環境の温度上昇を念頭に自社材料開発に取り組むことで、もう一段の高性能化を目指す。

 大同特殊鋼とホンダは12日、ハイブリッド車(HV)用駆動モーターに適用可能な高耐熱性と高磁力を兼ね備えた重希土類完全フリーの熱間加工ネオジム磁石を世界で初めて実用化したと発表した。大同特殊鋼は岐阜県で来月から量産・出荷を開始し、HV用駆動モーター用磁石市場に参入。ホンダは今秋発表予定の新型「FREED」(フリード)を皮切りに、新型車に順次適用を拡大していく。

 サウジ基礎産業公社(SABIC)のポリカーボネート(PC)素材「LEXAN樹脂」が、トヨタ自動車の限定スポーツカー「86GRMN」のリアクォーターウィンドウに採用された。従来のガラスと比較して約50%の軽量化を実現しており、同ウィンドウへのPC素材の適用は量産車で初めて。採用にあたっては、ベースのウエットコートの上にフレキシブルなガラスライクのプラズマコートを施すことで高い品質水準を達成している。

 次世代輸送機器の開発において材料の特性向上と並び必要とされるのが接合技術。材料特性やコスト、生産方法に応じて各材料を組み合わせて使用するマルチマテリアル化が進展しており、アルミと鉄や金属と樹脂といった異種材料を確実かつ効率的な接合を可能とする技術の開発が求められている。

 軽量かつ高強度で寸法安定性にも優れる炭素繊維強化プラスチック(CFRP)。その特性から航空機やレーシングカーなどの構造材料として使用されており、燃費向上を目的とした車体軽量化ニーズの高まりを背景に、トヨタ自動車のレクサスLFAやBMWのi3など市販車に適用する試みが始まっている。CFRPの最大の課題は材料および加工コスト。現在の水準では輸送機器の構造材料で最大の市場規模を有する自動車(量産車)への適用は難しく、利用拡大のためにはコスト低減化技術の確立が不可欠。開発で後れをとると市場の覇権を奪われることにもなり、先行するわが国の優位性を維持するためにも不可欠となっている。

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