独ティッセンクルップ、亜鉛マグネ合金メッキを車用鋼板向けに提案

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 独ティッセンクルップは、独自開発した亜鉛マグネシウム合金メッキの国内提案を開始した。自動車鋼板向けの同メッキは、マグネシウム添加により優れた腐食保護性能とプレス工程における使いやすさを実現したのが特徴。内板部品はもとより外板部品にも適用可能な塗装外観を達成しており、すでに欧州で販売を開始している。その特性および性能により鋼板部品の低コスト化に寄与することから、同社では亜鉛メッキからの代替を働きかけていく。

 同社は、自動車関連事業として鋼板をはじめシャーシやパワートレイン、コンポーネント部品などを展開するドイツ企業。グループ売上高の約20%を自動車分野が占めており、自動車鋼板では、グローバル供給をコンセプトに事業を展開中。
 鋼材では冷間成形用で1200メガパスカル、熱間成形用で1900メガパスカルの製品を量産するほか、高強度鋼と延性鋼を組み合わせた複合材(製品名トリボンド)により材料特性の特注化を実現ずみ。現在も第3世代ハイテン(高張力鋼板)などの開発に取り組んでおり、これら素材と独自の設計・加工技術の提供によりエネルギー吸収と変形抵抗を交換条件とする構造部品の鋼種選びにおける選択肢を拡大していく計画。
 新たに提案する亜鉛マグネシウム合金メッキは、既存の亜鉛メッキに比べて腐食保護性能を大幅に向上したのが特徴。採用によりメッキ層の薄肉化や切断面および切断部付近表面の耐腐食性の向上を可能とする。また、擦過脱離に強く、脱離したメッキ片も少なく小さいため、金型に付着したメッキ片による型摩耗や部品生産時の擦過傷を低減できるほか、清掃によるプレス機の「チョコ停」を削減できるなどプレス工程における使い勝手を改善している。
 同社が行った耐擦過傷性試験(3000ストローク)では、溶融亜鉛メッキに対し脱離メッキ片合計で59%、マクロ粒子で96%減少したほか、粒子サイズも87%小さいという試験結果を得ている。
 欧州ではすでに量産を開始しており、国内でも外板および内板の構造部品の腐食対策として自動車メーカーに対して訴求していく。

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このページは、web staffが2016年6月 7日 16:55に書いたブログ記事です。

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