2015年9月アーカイブ

 横浜ゴムはタイヤ原料のバイオマス化を推進する。合成ゴムの原料となるブタジエンおよびイソプレンを糖などから直接合成する基本技術を新たに確立。モノマー開発に特化し、ポリマー以降の産業インフラを活用することで早期実用化を目指す。ブタジエンはバイオエタノール由来品に対して工程中のCO2排出量を大幅に削減できるほか、イソプレンでは副産物を生成しないといった技術優位性を有する。出発原料の検討や高効率プロセスの開発に取り組み、2020年代前半に商業生産可能な技術水準を確立する計画。

 ブリヂストンは、ハイブリッド車(HV)向けに薄肉シートパッドの量産を開始した。後部座席用に開発したウレタン製シートパッドは、独自配合と高度なプロセス制御により従来に比べて座面部分の厚みを25?40%低減できる。シートに求められるクッション性と耐久性の両立を単層フォームで実現したのが特徴で、バッテリー配置などによる座席下スペースの減少に対応できるため、国産の高級SUV向けに採用された。同ウレタン素材に独自の複合技術を応用することで軽量シートも開発しており、自動車シートの高機能化を通じて市場ニーズに対応していく。

 効率化を狙いに新車開発のモジュール化を推進する自動車各社。グローバル供給力によるサプライヤーの選別が進むなか、住友理工はモジュールおよびシステム開発を軸に自動車用ホース事業のプレゼンス向上を推進する。2013年に買収したDytech?Dynamic Fluid Technologies(ダイテック社)との技術融合により、すでに燃料タンク周辺配管システムやエアコンシステムなどを開発ずみ。同社では、基盤技術の拡充を背景にホース単品から配管システムを含む領域へと開発の取り組みを拡大することでさらなる成長を目指す。

 豊田合成は、燃料キャップレス装置を国内自動車部品メーカーとして初めて開発・量産化した。ノズルの差し込みだけで給油を可能にする装置で、採用により燃料キャップの開閉操作が不要となる。新製品は独自設計や独自機構の採用により、世界最小・最軽量を実現するとともに操作感の向上を図った。燃料キャップの締め忘れを構造から防ぐ安全装置として採用拡大に取り組んでいく。

 日本ゼオンと横浜ゴムは3日、理化学研究所と共同でバイオマスからイソプレンを合成することに成功したと発表した。理研・環境資源科学研究センターが保有する細胞設計技術(in silico代謝設計技術)により、人工代謝経路を設計することで新規合成法を発見した。イソプレンは合成ゴム(ポリイソプレン)の原料として使用されており、新技術の実用化により石油依存度の低減が期待できる。2020年代前半の実用化を目標に開発を推進する計画。

 JSPは、新興国市場におけるビーズ法発泡プラスチック製品の事業展開を加速する。タイでトヨタ自動車の世界戦略車(IMVシリーズ)向けに日系自動車メーカーでは初となる後部座席での採用を実現する一方、新たに中国に開発センターを設置する方針を固めた。開発センターは2016年中の稼働開始を想定しており、実現すれば日本、米国、欧州に続く4拠点目となり新興国市場では初。ASEAN(東南アジア諸国連合)地域への対応も視野に入れる。成長市場における事業基盤の拡充を通じて拡大する現地需要を捕捉していく。

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