2014年1月アーカイブ

 射出成形メーカーの第一樹脂工業(大阪府八尾市)は、独自技術による自動車部品の軽量化を提案する。パネル部品の中空化をターゲットに、ハイヤーホローモールディング(H2M=高中空成形)の採用を働きかけるもの。同技術は、成形品内部にリブを成形しつつ体積比で最大80%程度の空間を確保できるのが特徴。FRP(繊維強化プラスチック)代替として簡易トイレの壁材に採用された実績を有する。ファブリックなどをインサート成形することも可能なことから、ラゲッジルーム用パネル部材などでの採用を見込む。

 パナソニックは、高熱伝導ゴムシートを開発した。開発品は、独自技術によりフィラー配向を制御することで、厚み方向の熱伝導性を飛躍的に高めることに成功。軟質タイプ(A硬度・45)で9ワット/メートルケルビン、硬質タイプ(同65)で17ワット/メートルケルビンを実現している。その特性から優れた防振性を備えるほか、柔軟性を有するため熱源とヒートシンクの隙間を効率よく埋めることが可能。同社では、自動車や産業用ロボットなど向け放熱対策素材として採用を見込む。

 八千代工業は、車両内に侵入する光の透過率を自在に制御する新調光システムを開発した。このシステムは偏光フィルムを応用した独自機構の採用により、調光ガラスに比べて大幅にコストを低減したのが特徴。既存のサンシェードスペースに収まる製品厚さを実現しており、手動により2枚の偏光フィルムの相対角度を調整することで最大で99・7%の遮光率を可能としている。同社では、自動車をはじめ鉄道車両や旅客機など向けに低コスト調光システムとして提案していく。

 八千代工業は、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂成形品の無塗装化技術を開発した。射出成形技術をベースに、独自配合の着色材料を開発して実現した。無塗装化が困難なピアノブラック色の量産技術を確立するとともに、シルバーメタリック色も基本技術の開発を完了させ、今期中にも実用化する計画。樹脂成形品の低コスト、環境負荷低減が可能となることから、自動車内装材をはじめとする幅広い分野へ提案する。市場ニーズを見極めながらポリプロピレン(PP)やナイロンなどにも広げていく考え。

 3D AUTO PROTECH(埼玉県日高市)は、高強度樹脂を応用した車両用パネル部品の製造法を開発した。同技術は、専用に開発した特殊樹脂に部品形状を転写することでドロー型を作成し、プレス成形およびレーザーによる後加工によりパネル部品を製造するもの。従来に比べてプレス成形型の保管スペースを大幅に削減できるのが特徴であり、生産終了車種の補給部品向けに提案していく。

 ブリヂストンは、高速走行時におけるタイヤ接地面の挙動を可視化するシミュレーション技術を世界で初めて実用化した。最先端のシミュレーション技術と独自の計測システムを融合したもので対応速度は時速400キロメートル。今年3月に発売するエコピア「EX20」シリーズでは、同システムの適用により燃費性能と相反する特性のウエットグリップ性能および耐偏摩耗性を高次元で両立することに成功している。シミュレーション結果のフィードバックによりタイヤ構造や原材料の研究開発の高度化が可能であり、製品の高機能・高付加価値化を推進する。

 三福工業は、独自技術によりエチレンアクリルゴム(AEM)の発泡体を開発した。発泡体事業におけるフッ素ゴムに次ぐ高機能素材として製造技術を確立したもので、独立気泡を有するAEMの架橋発泡体の開発は世界初。物性評価試験において150度Cで72時間加熱後でも伸び特性が低下しないことや150度Cで50%圧縮状態を24時間維持した後でも変形が復元することを確認している。同社では、すでにサンプルワークを開始しており、フッ素ゴムとオレフィン系の中間に位置する発泡素材として展開していく。

このアーカイブについて

このページには、2014年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2013年11月です。

次のアーカイブは2014年3月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。