2013年7月アーカイブ

 日本ピストンリングは、3D圧粉鉄心の研究開発を推進する。自動車部品で培った粉末冶金技術をベースに、次世代モーター向けに取り組みを加速するもの。すでにステッピングモーターのステータとして積層鋼板コアを上回る高効率化を実現する一方、新たに同鉄心を応用したアキシャルモーターを独自に試作するなど製品技術の開発・蓄積を積極化させている。同社では、事業領域の拡大を目的に小型・軽量化に優れた圧粉鉄心の事業化を目指す。

 独エボニック インダストリーズの反応性共重合ナイロンパウダー「ベスタメルト」が、メルセデス・ベンツの量産モデル「A?Class」のクロスカービームに採用された。ベスタメルトを使用して部品を接合する技術では、溶融接着に基づく射出成形プロセスによって金属とガラス繊維強化ポリアミド(PA6)を安定して強力に接合、最大20%の軽量化を実現する。

 産学連携で、日本技術の強さを世界にアピールしよう?。工学院大学のソーラーカープロジェクトが、世界最大級のソーラーカー大会「World Solar Challenge(WSC)」に挑む。帝人グループやブリヂストン、NTNなど34の企業・団体が協力しており、最先端技術を結集したオールカーボンコンポジット車体、四輪・低重心の新車両「Practice」で優勝を狙う。

 栗本鉄工所は、マグネシウム合金の応用開発を加速する。中高温環境下における適用領域の拡大を目的に、難燃耐熱マグネシウム合金を新たに開発する一方、腐食対策としてプラズマ電解酸化(PEO)処理技術を提案するもの。鋳造用の開発合金は、200度Cまでの優れた耐熱性と1000度C前後の発火温度を実現したのが特徴。レアメタルを添加せずに特性を向上させることで、経済性と性能のバランスを図った。同社では、積極的な技術開発を通じてマグネ合金の市場拡大に取り組んでいく。

 スズキは、着材樹脂による自動車部品の無塗装化を実現した。ベース樹脂として特殊ゴムを配合したアクリル樹脂(PMMA)を開発、さらに部品設計および成形条件を最適化することで、塗装部品と同レベルのシルバーメタリック色の光輝感(Flip?Frop値)を世界で初めて達成した。新技術により生産ラインの塗装工程を省略できるほか、車室内VOC(揮発性有機化合物)発生量を80%削減できる。すでに新型ワゴンRで採用しており、今後は採用車種および適用部材を拡大していく。

 ブリヂストンは、トラック・バス用(TB)タイヤの環境性能向上を推進する。独自技術によりインナーライナーの空気バリア性を向上することで、一般的に1回のリトレッド回数を2回に増やす。これにより同事業における資源の有効活用を進めるほか、輸送業界に対する環境経営および経費節減の取り組み支援を強化する。新インナーライナーを採用した「M800」を9月に発売する計画であり、同社では年間70万本の販売を見込んでいる。

 旭化成ワッカーシリコーンは、熱可塑性樹脂用シリコーン添加剤「GENIOPLAST PELLET S」(ジェニオプラストペレットS)の販売で再攻勢をかける。超高分子量シリコーンを高含有量でペレット状に固形化したもので、作業性などに優れる。10年以上前に発売した製品ながら、自動車内装材の成形材料向けとして今年に入ってから引き合いが急増している。表面の耐傷付き性向上などに寄与するシリコーン技術として、需要家へのアプローチを強化する。

 日軽金アクトは、最高レベルの強度を有する7000系アルミ合金を開発した。このAl?Zn?Mg?Cu系合金「NA700」は熱処理材の引っ張り強さが790メガパスカルであり、超々ジュラルミンの呼称で知られる7075合金に対して延性を確保しつつ20%強の高強度化をさせたのが特徴。鋳造法および合金設計の改良により実現したもので、大径ビレットの製造を可能としている。同社では、ステンレスやチタン合金の代替素材として各種工作機械部品や輸送機器部材など向けに用途開拓を推進していく。

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