2013年1月アーカイブ

 共和産業(兵庫県神戸市)は、樹脂製品の品質向上を可能とする独自の金型技術を開発した。新技術は、金型表面に多孔質セラミックス皮膜を形成することで、基材(金型鋼)との接触による溶融樹脂の温度低下を抑制するもの。断熱効果により製品の薄肉化でき、ウエルドラインなどの発生を抑制することができる。皮膜形成に成長法を採用することで、一般的な溶射法に対して形状への追随性を格段に高めているのが特徴。同社では、セラミックス素材や気孔率などの研究を進めることで技術の高度化を目指す。

 ホッティーポリマー(東京都墨田区)は、静電植毛加工を代替する独自技術を開発した。新技術は押出加工と連動して植毛するもので、工程を大幅に簡素化したのが特徴。従来品に比べて短納期・低コスト化を実現するとともに、連続加工により製品の長尺化も可能としている。適用可能な素材はTPOやTPSなどのエラストマーおよびEPDM。また、フロック(毛)はナイロンおよびポリエステルを用意している。

 藤倉ゴム工業は、独自製法による炭素繊維強化プラスチック(CFRP)ロッドの用途展開を推進する。新たに硬質クロムのメッキ技術を確立し、金属製摺動部品の代替を主とした市場開拓に乗り出す。メッキ処理したCFRPロッドは、真直度・同軸度でミクロンオーダーの高精度を実現しており、非メッキ品に比べて耐油・耐薬品性を大幅に向上しているのが特徴。すでに特殊構造による金属部品との接合技術も確立しており、同社では自動車や精密機器向けに提案していく考えだ。

 大同工業(石川県)は、高生産性を可能とするマグネシウム(Mg)製リムの成形技術を開発した。新技術は、ロールフォーミングとフラッシュバット溶接を組み合わせたもの。開発品では素材に高強度押出合金AZ80A?F(比重1・81)を採用することで、実用強度を確保しつつアルミの約3分の2の軽量化を実現している。同社では、CFRP製リムなどの開発も進めており、独自技術をベースにさらなる軽量化を目指す。

 コバレントマテリアルはこのほど、繊維強化セラミックス材料の開発に成功したと発表した。低コスト、量産性のある材料設計を目指し、強化セラミックス繊維に炭素短繊維、マトリックスに炭化ケイ素を採用した複合材料で、高性能ブレーキシステム分野で実績と高い技術力を持つエンドレスプロジェクト(長野県佐久市)に供給。自動車用ブレーキとして軽量化による低燃費、運動性能向上と、高温領域での安定した摺動特性が期待できる。

 SABICイノベーティブプラスチックスはこのほど、同社の特殊ポリカーボネート(PC)樹脂「LEXAN(レキサン)」およびPCとABSのアロイ樹脂「CYCOLOY(サイコロイ)」が、フィアットの新型車「500L・MPV(多目的車)」のリア固定サイドウインドーに採用されたと発表した。ガラスと比較して約35%の軽量化と空力特性の改善を達成した。同社では今回の採用は、同社樹脂グレージング材料の性能実証とともに、量産車種における有用性を示すものとしており、量産車種への樹脂グレージングの普及促進につなげる考え。

 DICは、絶縁性と高放熱性を両立し、耐衝撃性も大幅に向上したポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンドを開発した。独自のアロイ化技術を活用し、従来の放熱材に比べ強度を約50%向上させるとともに、1ワット/メートル・ケルビンの熱伝導率を実現。これに加え、2ワット/メートル・ケルビンと3ワット/メートル・ケルビンの熱伝導率を持つ製品のサンプルワークを現在進めており、早期の実用化を目指す。今後、ハイブリッド車をはじめとするモーター周辺部材やパワー半導体モジュールなどを主なターゲットに市場展開を積極化する方針だ。

 日本精工は、新たに保持器を樹脂化した転がり軸受を開発した。新製品は、独自の円周方向にばね構造を設けた樹脂製保持器の採用により、保持器外径を収縮することで折り曲げたカップへの挿入を可能としたのが特徴。樹脂の優れた設計自由度を生かすことで、標準品に比べて30%減の摩擦損失および重量を実現している。同社では、車の自動変速機を主に拡販することで2017年に10億円の売り上げを目指す。

 走行中の空気抵抗は自動車の燃費に大きな影響を及ぼす。自動車各社はより抵抗の少ない車両を実現するため、車体デザインや部品形状の研究開発を行っている。横浜ゴムではころがり抵抗低減に次ぐ新しい環境対応技術として、走行中のタイヤ周辺の空気の流れの改善に取り組んでいる。このほど、その成果として新たなタイヤ設計技術を確立。具体的な設計案として装着時に内側となるタイヤ側面にフィン状突起を配置したタイヤを提案する。

 JFEスチールは、自動車用高張力鋼板(ハイテン)の製品開発を加速する。車体骨格用ハイテン(NANOハイテン)に続いて、合金化溶融亜鉛メッキ鋼板(ハイテンGA)および高潤滑GA鋼板(JAZ)で1・2ギガパスカル級の早期製品化を目指すもの。すでにハイテンGAでは980メガパスカル級並みの伸びを有する製品の開発を進めているほか、並行して溶接などの関連技術の高度化にも取り組んでいる。同社では、材料および加工技術の両面から車体軽量化ニーズへの対応を強化する。

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