2012年8月アーカイブ

 クラボウは29日、軽量・高強度の繊維強化熱可塑性複合材「ネオマテックス」を発売すると発表した。熱可塑性樹脂と強化繊維を組み合わせた複合材で、短時間でさまざまな形状に成形できることから生産性が高い。10月から販売を始め、自動車や航空機、船舶、車両、物流など軽量性、高強度が必要な分野で用途開拓を進める。販売初年度に売上高2億円、2015年に同10億円を目指す。

 SABICイノベーティブプラスチックスは、インドの自動車メーカーのマヒンドラ&マヒンドラが、同国初の射出成形による樹脂フェンダーを採用したことを明らかにした。金属に代わって軽量でオンライン塗装が可能なSABICの「Noryl GTX」樹脂を採用することによって燃費効率の向上に貢献。排気ガスを低減し、デザインの自由度も大幅に高めた。

 住友金属工業は、材料特性を最大限活用することで自動車用鉄鋼部材の高性能・軽量化を推進する。材料・設計・工法の技術連携により、軽量化や部品省略による低コスト化を追求するもの。クラッシュボックスなどでは、高効率形状への設計変更により同一素材で約30%の軽量化が可能であり、材料などの知見をベースに独自の構造設計を提案することで市場ニーズへの対応を強化する。同取り組みについては完成車メーカーの評価も高く、10月発足の新日本製鉄との新会社でも自動車分野の差別化技術として展開していく方針。

 帝人化成は、熱線遮断機能を付与したポリカーボネート(PC)樹脂を開発した。PCと特殊無機微粒子をコンパウンドした。透明性に優れるため、高い可視光線透過率を維持しながら、紫外線、赤外線はカットする。自動車の窓をはじめとしてさまざまな分野へサンプルワークを開始しており、すでに建材用途で採用に向けた評価も進んでいる。三原工場(広島県三原市)で生産し、需要動向を見極めながら来年度以降、松山工場(愛媛県松山市)で量産する考え。来年度1000トンの販売を目指す。

 住友電気工業は、高強度・高耐熱性を有するアルミニウム製自動車用ワイヤーハーネスを開発した。高電導性と既存の銅合金を上回る機械的特性を両立したアルミ合金を開発することで実現したもの。大幅な特性向上によりエンジン回りを含む既存の低圧系ハーネスすべてを置き換えることが可能。すでに評価試験を進めており、今秋にもサンプル供給を開始する計画。開発品は従来品に比べて軽量化と低コスト化が可能であり、市場投入によりハーネスのアルミ化が一気に加速することが予想される。

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