2012年5月アーカイブ

 東海ゴム工業は、フィルム製品の用途展開を推進する。建築用途で実績を有する透明熱線反射フィルムに電波透過機能を付加した自動車用ガラス中間膜を開発した。開発品は独自技術により高抵抗化を可能とすることで、通常品と同等の電波透過性を確保しつつ遮熱性(Tts)が約47%と世界最高レベルを実現しているのが特徴。高遮熱性とアンテナや電波を応用したデバイスとの両立を可能としており、新規用途として実用化に取り組んでいく方針。

 JFEテクノリサーチは、樹脂・複合材料評価センターを開設した。炭素繊維強化樹脂(CFRP)といった高強度繊維強化型複合樹脂材料の自動車分野などにおける適用拡大に対応するため、関連組織の統合により総合的なソリューションを提供する体制を整備したもの。大型の試験片もしくは構造体による試験評価ができるのが強みであり、自動車用構造体の場合では実寸大の車両の破壊試験が可能だ。同社では、積極的な受注活動により2014年度に1億円規模の売り上げを目指す。

 旭化成ケミカルズは、ポリアミド(PA)樹脂の製品ラインアップを拡充する。独自のコンパウンド技術を駆使し、植物由来の低吸水PA610樹脂を開発中で、年内をめどに本格生産を開始、市場に投入する。吸水時での高い物性や寸法安定性を生かし、自動車用途へ展開していく方針。また、今年事業化を予定している高融点PAについても新たに低吸水タイプの開発を進めており、多様化する需要家ニーズに応え、新製品開発を強化する。

 小松鋳型製作所(石川県小松市)は、粉末積層造形法で耐熱温度1700度Cを可能とする鋳型製造技術を開発した。独自開発した高耐熱性粉体により実現したもので、これまで不可能だった鉄やステンレスに適用できるのが特徴。中子一体型のためバリの発生がほとんどなく、従来法に比べて鋳造モデルの製作が短納期・低コストでできる。同社では、自動車部品や設備機器分野向けに展開していく。

 二幸技研(神奈川県川崎市)は、ナイロンの真空注型事業を加速する。新たにガラスおよびカーボンフィラー配合製品の製造技術を確立し、金属部品やナイロン製切削加工部品の代替用途の開拓を推進するもの。同技術による成形品は光造形や従来注型品に比べ特性に優れるほか、切削加工品に対して低コスト化を実現している。今回のフィラー配合により従来に比べて曲げ弾性率を2?10倍に向上しており、同社では自動車や電気分野などへの提案を強化していく。

 鋼管のような断面が閉じた閉断面構造の部材で骨格を作ると、曲げやねじりに対する剛性が上がり軽量かつ安全な車体が製造できる。住友金属工業が開発した3次元熱間焼き入れ(3DQ)技術は、複雑な形状をした鋼管部材の高効率製造を可能とするもの。加工が難しい高張力鋼板(ハイテン)にも適用可能であり、従来に比べて最大50%の部材軽量化ができる。このほど住友鋼管、住友金属プラントの3社で量産加工技術を確立。今年度上期には同技術を採用した車が販売される予定だ。

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