2012年4月アーカイブ

 ユニチカは、射出成形用発泡樹脂のグレード拡充を推進する。市場の軽量化ニーズなどを背景に、新たにナイロン系でコアバック発泡成形に対応した3グレードを開発したもの。このうち独自製法による「ナノコンポジットナイロン」シリーズでは、その特徴を生かして発泡セルの微細化や発泡の均一性を実現しており、成形品の表面外観性の向上が期待できる。同社では、グレード展開を通じて多様化する市場ニーズに対応していく。

 熊本大学先進マグネシウム国際研究センターの河村能人教授は、不燃性高強度マグネシウム合金を開発した。新合金は、独自の添加元素と製造条件の制御により、純マグネシウムの沸点(1091度C)を上回る発火温度1105度Cを実現。また、機械的強度(耐力)が480メガパスカルと市販マグネ合金(AZ31)の2倍超、高強度アルミ合金(超ジュラルミン)の325メガパスカルを凌ぐ高強度化を達成している。不燃性と高強度の両立により、輸送機器の構造材向け軽量素材として需要が見込まれる。

 中央自動車工業は、無機系防汚防曇コーティング剤を開発した。樹脂基材向けに開発した新コーティング剤は、親水性成分が基材内部に入り込むことで皮膜と基材の高密着性を実現。また、コーティングによる透過率の減少がほとんどなく透明素材にも適用できるほか、帯電防止機能による埃などの付着が低減できるという特徴を有する。硬化に光や熱を必要とせず常温での施工を可能としており、採用にあたっての追加投資は不要。同社では家電や建材、樹脂ガラスなどをターゲットに展開していく。

 積水化成品工業は19日、自動車部材やデジタル家電用梱包材として高い実績を持つ高機能発泡樹脂「ピオセラン」で、高耐熱・高倍率を実現した新規グレードを開発したと発表した。新素材は自動車の軽量化に寄与できるため、燃費向上や省資源化につながるといった特徴を持つ。こうした利点が評価され、すでにトヨタ自動車と富士重工業「スバル」に採用、トランクルーム内のツールボックスやスペーサーとして使用されている。新規グレードの売り上げ目標は今年度3億円、2013年度5億円、14年度8億円を目指す。

 世界的な環境意識の高まりから、駆動システムを中心に変貌する自動車。燃料についても環境負荷低減を目的にバイオ系燃料の導入が進んでいる。新日本製鉄が開発した「エココート?S」は、従来の金属材料よりも数倍高い耐食性を実現した自動車燃料タンク用鋼板。母材に高強度鋼板(ハイテン)を採用することで軽量化を図っており、すでに金属製タンクの大半に使用されている。環境規制が強化されるなか、さらなる普及拡大が期待される。

 永和化成工業の中国法人である永和精細化工(常熟)有限公司は、化学発泡剤の取り扱い性を向上するマスターバッチ事業に参入する。自動車向けを中心に急拡大する需要に対して、より安全性を高めた商品展開を行うことで事業の成長を加速する。マスターバッチ化の設備導入に向け、中国における第2工場の建設にも着手。早ければ9月の立ち上げを予定する。2?3年後には月産100トンの設備のフル稼働につなげる。

 ナノダックス(東京都荒川区、林重富社長)は、グラスウール(ガラス短繊維)を補強材に用いた樹脂コンパウンドの量産技術を確立した。新製品「G‐nanodax」は、高流動性と優れた表面平滑性を実現しているのが特徴。強度は一般のガラス繊維強化樹脂(グラスファイバー)に比べて1割程度低下するが、50%超のグラスウールを添加できるため、強化材の増量により強度確保を可能としている。同社では、今年7月から量産化を開始する計画。

 アキレスは、最高120度Cの高耐熱性を持つ塩ビキャスティングレザー「パートナー」で、さらなる採用車種の拡大を推進する。エンボス加工しても発泡層がつぶれないソフトな風合いや、伸縮性・追従性がよく複雑形状に対応するなどの優れた特徴を生かし、売り込みを強化する。中?高級車をターゲットに、すでに多くの実績を持つシート、ドア回りの表皮向けのほか、インストゥルメントパネル(インパネ)回りもターゲットに事業拡大していく。

 熱可塑性樹脂と炭素繊維(CF)のコンポジット材料(CFR?TP)。CFRPの軽量性と、射出成形による生産性・精密成形性を両立し、自動車の軽量化を達成する次世代材料として話題が集中している。実は、日本ではすでに量産車の大型部品として、このCFR?TPが2006年から本格採用されている。パイオニア企業として材料供給してきたのが、機能性コンポジット材料大手のダイセルポリマーだ。

 リケンテクノスは、熱可塑性エラストマー事業の規模拡大を推進する。市場ニーズへの対応や適用分野の拡大を目的に製品拡充を進める一方、自動車用途で蓄積した技術ノウハウをベースに建材分野などでの開拓を強化する。製品開発では150度Cの耐熱性を有するオレフィン系の高性能品や、品質性能を維持しつつ低価格化を図った低コストハイパフォーマンスの新製品の投入準備を進めており、今期中にも事業化する考え。同社では、積極的な取り組みにより同事業の規模拡大を推進する。

 リンテックは、自動車用ウインドウフィルム「ウインコス オートモーティブフィルム」の新アイテムとして、高級感のあるゴールドの色合いと高断熱性を兼ね備えた「IR?70HD」を、1日から全国発売した。また、同ブランドの全アイテムについて、施工性を大幅に向上させる改良タイプの粘着剤に順次切り替えを進めていく。

 神戸製鋼所とダイヘンは、亜鉛メッキ鋼板の溶接性を向上する溶接技術を開発した。溶接に使う装置やワイヤーを工夫し、鋼板表面に気孔が発生する不具合や溶接作業時に飛び散る火花の量を低減して作業性を高めた。溶接速度は従来比2割程度速くできるという。今夏をめどに新しい溶接プロセスとして販売を開始する予定で、自動車分野に照準を合わせて拡販する。

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