2012年2月アーカイブ

 日産自動車は、プラットフォームの共有化と商品力の向上を両立する新世代車両設計技術を2013年以降に発売する新型車の開発に導入する。この「日産CMF」は、車両構成をエンジンコンパートメントやコックピットなど4つのモジュールとし、その組み合わせで車両を設計する手法。モジュールは電子部品をまとめる電子アーキテクチャーを加えたバリエーションを用意し、小型車から大型車まで効率よく設計できる。同社では、導入により採用予定の開発技術を幅広いセグメントで同時適用していく。

 深井製作所(栃木県)は、新たに特許を取得した高剛性ホットフォーミング技術を軸に、独自開発したエンボスハニカム技術の普及拡大を図る。従来のホットフォーミングが金型を介した間接冷却であるのに対し、新技術はエンボス加工した板材と金型の間に設けた隙間に冷却水を循環させて直接冷却するもの。超ハイテンによる高強度化とエンボス効果による高剛性化を両立できるのが特徴で、自動車部材のさらなる軽量化が可能となる。曲げを主体とする面外剛性の向上に効果的なことから、同社ではサイドシルなどへの適用を見込む。

 産業技術総合研究所(産総研)は2012年度、タイで高品質バイオディーゼル燃料(BDF)の実車走行試験に入る。日本が主導した東アジアサミット推奨規格(EEBS)を満たすBDFで、今年度までタイで製造技術の実証試験を行っていた。現状の規格では、日本車に多い金属製燃料タンクが腐食する可能性が指摘されており、技術協力を継続することで新規格への移行を支援する。

 テクノアソシエ(本社・大阪市西区)は、高強度・高耐食性を有するアルミ押出材料の販売を開始した。新合金「TAL400」は、鋼材(SS400)と同程度の強度を確保しつつ、押出成形により形状自由度が高く部品の一体化を可能としたのが特徴。また、6000系アルミ合金並みの耐食性を有しており、自動車部品の軽量化用途向けなどに採用を提案していく。同社では、素材販売とともにネットワークを活用した受託加工にも対応する。

 日本セラテックは、金属基複合材料(MMC)の放熱用途向け展開を強化する。軽量・低熱・高熱伝導・膨張といった特性や高い形状自由度を生かして、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)などの車載用途やLED照明といった成長分野向けに拡販するもの。150?180ワット/メートル・ケルビンの熱伝導性を有するアルミ(Al)と炭化ケイ素(SiC)のMMCでは、IGBTのモジュールベースや放熱ベースといった用途での採用を想定している。同社では、積極的な取り組みによりMMCの用途拡大を目指す。

 リコーは静岡大学との共同研究で、ポリ乳酸(PLA)の金属触媒フリー低温重合技術の開発に成功した。高圧の二酸化炭素(超臨界CO2)と有機分子触媒を組み合わせることで、40?60度Cの低温、15分以下の短時間でより高純度なPLAを高効率・低コストで製造できる。PLAのほか開環重合性モノマーの重合も可能。今後、ポリマーメーカー、装置メーカーとの共同開発、ライセンス供与など幅広い分野でアライアンス・パートナーとの事業展開を検討する。

 マツダと日本ポリプロは9日、従来と同等の剛性を維持しつつ軽量化が可能な樹脂材料を開発したと発表した。ポリプロピレン(PP)とゴムそれぞれに分子量の異なる2種類の成分を用いて混合し、必要とされる機能に応じて2層構造に配分することに成功した。同材料を使ったバンパーは、薄肉化によりフロントおよびリア合計で約2割の軽量化を実現している。マツダはクラス最軽量バンパーとして今春発売の「CX-5」に搭載する。

 タキロンは、熱伝導シートの本格展開に乗り出す。これまでの試験販売の結果、本採用にめどをつけたことで、4月から広く販売を開始する。高い熱伝導性に加え、微粘着タイプのため仮固定が容易にできることなどが特徴。汎用樹脂をベースとしているため価格競争力も高いという。LED照明をはじめ、パワーデバイスや車載用電子部品などの熱対策に効果を発揮するシートとして展開する。

 森村商事は、製品軽量化を可能とする新マグネシウム(Mg)合金の国内販売を開始した。この「Eco‐Mg(エコマグ)」は、酸化カルシウム(CaO)の添加により難燃性や耐熱強度、鋳造・成形性などを飛躍的に高めたのが特徴。大気中での鋳造やダイカストの不良率低減が可能のほか、クリープ強度の改善によりエンジン回り部品などへも適用できる。また、エコマグをアルミ合金にMg成分として転嫁することで特性向上も可能だ。同社では、自動車部品や携帯端末など向けに軽量素材として展開していく。

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