2011年8月アーカイブ

 精密板金加工の倉敷レーザー(岡山県倉敷市)は、高生産性を実現する表面保護技術を開発した。液状の溶剤を製品表面に均一にコーティングし、乾燥によって保護膜を形成する。自動面取り機に通しても剥がれない粘着力や、曲げても破れない伸縮性などを実現している。既存の表面保護フィルムなどに比べて貼る手間を省略できるといった特徴を有する。同社は効率的な表面保護技術として普及を図る考え。

 マツダは24日、世界で初めて使用ずみ自動車のバンパー(廃車バンパー)を新車バンパーの材料としてリサイクルする技術を実用化し、今月21日生産分からビアンテのバンパー用として使用を開始したと発表した。当面、広島地区でマツダ車の廃車バンパーを回収、新車バンパーの材料に約10%混入し再生利用する。

 東京工業大学は、車体軽量化を目的に機械的接合法(メカニカルクリンチ)の適用拡大を推進する。アルミ合金など軽合金材料と鋼板の接合法として、継手形状の改善や材料間摩擦力の増加といった独自の高強度化技術との併用を提案するもの。メカニカルクリンチはリベットなどの副材料が不要であり、生産性が高く低コストかつリサイクル性に優れているのが特徴。同接合法の欠点である強度不足を補うことで、軽合金材料の採用促進につなげる考え。

 日産自動車は、自動車シートの汚れ除去性を向上する新コーティング技術を実用化した。新たに撥水性と親水性という相反する特性を併せ持つ布地表皮材用コート液を開発。飲料などの染み込みを抑制しつつ、これまで拭き取りが困難だった黒染み(皮脂汚れ)を水拭きにより落としやすくした。「布地の触感を損なわずに実用に耐え得る耐久性を実現している」(材料技術部 車両先行材料開発グループ・小暮成夫氏)ことから、国内外を問わず適用可能な車種に対して適用する計画。

 樹脂部品の表面処理などを手掛けるマルツ工業(静岡県浜松市、石津明次社長)は、熱可塑性エラストマー(TPE)など柔軟性がある樹脂に金属メッキ調の塗装を施す技術に新たなコーティング法を加えた。最外層に透明性の高い樹脂をコーティングするもので、成形品が滑りにくくなるうえ、風雨などの影響が受けにくくなり物性の低下を防げる。成形品を折り曲げても塗膜がひび割れないといった既存の訴求点に加え新機能も積極的に提案、ゴルフクラブや二輪車などのグリップへの採用活動に重点を置く。

 マグネシウム合金の利用拡大を目指した材料開発が活発化している。実用金属で最も軽い特性を生かすため、常温成形可能な板材などが開発・実用化されているが、新たに三協マテリアルが開発した小径連続鋳造ビレットの製造技術は、マグネ鍛造部品の用途を広げるもの。従来材に対して成形性の向上や材料コストの低減化のほか、「1・5倍程度の強度アップが可能であり、構造材用途での拡大が見込める」(同社)。相次ぐ材料開発を背景に、自動車分野などでマグネ合金がアルミ・樹脂に次ぐ第3の軽量素材として台頭してきそうだ。

 東レは7月29日、中国の関連会社「東麗繊維研究所(中国)有限公司」(江蘇省南通市、略称TFRC)上海分公司内に、自動車関連部材の総合的なショールーム「オートモーティブセンター(中国)」(AMCC)を設置したと発表した。中国現地および中国に進出している欧米系の自動車・部品メーカーへの取り組みを強化するのが目的。近い将来には、TFRC(上海)内に試作・評価機器などを導入し、東レグループの自動車材料に関する中国開発拠点への拡充も視野に入れている。

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