2011年7月アーカイブ

 カネカは25日、金属を直接蒸着できるアクリルフィルムを開発したと発表した。耐候性ポリメチルメタクリレート(PMMA)フィルム「サンデュレン」(商品名)の技術をベースに、樹脂組成を改質することでプライマーなど前工程なしで金属を直接蒸着させる。7月からアルミやスズ、インジウムなどを直接蒸着させたアクリルフィルムのサンプルワークを開始、10月から本格販売を目指す。深絞り加工も可能で、自動車内外装、携帯電話、パソコン筐体のほか屋内外の立体看板の保護・加飾用途に展開、2015年に20億円の売上高を目指す。

 江東電気(東京都台東区)は、紫外線(UV)による新メッキ技術の応用展開を推進する。同技術はUV照射による表面改質により、表面を粗化することなく導電層の形成を可能とするもの。エッチング処理なしに樹脂やガラスなどの難メッキ材に対してメッキできるのが特徴。ポリカーボネート(PC)樹脂の鏡面メッキが可能で、LED用PC反射ミラーなどとして応用できる。同社では、照射装置を含む新たなメッキソリューションとして普及促進を図る考え。

フジイコーポレーション(新潟県燕市)は、プレス加工技術としてハイブリッドプレス生産システムを提案する。このシステムは、対向液圧プレスと1つの金型で複数種類の部品を成形するドロミテ成形法を組み合わせたもの。レーザー加工の併用により、通常のプレス加工に比べて金型数を削減できるのが特徴。すでに農機向けには年産1万個の生産実績を有しており、大型パネルや特注部品をターゲットに自動車や建設機械分野などでの採用を目指す。同社では、金型レスによる低コストプレス技術として普及促進を図る。

 トヨタ自動車は、貴金属の使用量を大幅に削減できるガソリンエンジン用の新触媒技術を開発した。エンジン特性に応じて触媒層を部位ごとに塗り分けるゾーンコート技術と、従来に比べてロジウム(Rh)の粒成長を抑制した新担体の開発によって実現する。新技術の適用によって、Rh量を45%低減するとともに、パラジウム(Pd)も「エンジン仕様に応じて使用量の低減が可能」(金属・無機材料技術部・触媒設計室の青木悠生氏)とした。同社は海外を含めて今年モデルから新触媒に順次切り替えていく計画。

 デュポンは7日、同社の高機能バイオベースプラスチック「デュポン ソロナEP」を使用し、トヨタ自動車などと共同開発した自動車内装用部品が、トヨタ自動車の新型ハイブリッド車「プリウスα」に採用されたと発表した。

 日本精工は、自動車用途で世界最高の回転速度を実現したモーター用大型軸受けを開発した。新製品は回転で発生する大きな遠心力に対応するため、保持器用材料に自動車用で初めて炭素繊維で強化したPEEK樹脂を採用。また、設計の最適化や寸法安定性に優れる材料などにより耐久性を大幅に向上することで、大径ながらdmn(ピッチ円直径×最高回転数)200万以上の超高速回転を可能としている。同社では、2015年に35億円の売り上げを見込む。

 表面処理メーカーの東亜電化(岩手県盛岡市)は、樹脂部品向け新メッキプロセスを開発した。独自のナノエッチング技術により、メッキ層の薄膜化や従来法では対応できなかった微細複雑形状品のメッキ処理を実現した。レーザー加工による表面装飾も可能で、ポリカーボネート(PC)樹脂やABS樹脂などに適用できる。材料コストが上昇傾向にあるなか、同社は省資源かつ高機能な新メッキプロセスとして用途開拓を進めていく。

東洋紡は6月30日、植物由来原料を使用したポリエチレンテレフタレート(PET)製品を販売拡大すると発表した。昨年から展開しているフィルムに加え、長繊維不織布(スパンボンド)をラインアップに加える。2015年にスパンボンドで年500トンの販売を目指す。

 リケンテクノスは、自動車向けの塗装代替フィルムを開発した。インモールド成形対応のウレタン系フィルムにより、真鍮ブラシでこすっても傷つかない優れた擦り傷復元性を実現した。自動車外装に求められる耐候性や成形性にも高いレベルで対応しており、ピラーやバンパーなどの外装樹脂部品をターゲットに提案していく。将来的には、自動車外装全体の塗装代替にも対応すべく、メタリック調の実現や一層の深絞り成形の技術開発にも取り組む。

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