2011年4月アーカイブ

 カナダの素材メーカー、サイマットテクノロジー(オンタリオ州)は、安定化アルミニウム発泡体(SAF)の用途開拓を推進する。既存の建築分野に加えて、自動車や衝撃吸収材での新規採用を目指すもの。すでに自動車用途では、高級車の安全強化と燃費向上を目的とした素材の評価テストで、同等のアルミ部品に比べて80%軽量化できることが実証されている。同社では、成長が見込まれる電気自動車市場などを軸にさらなる事業規模の拡大を図る。

 住友金属工業100%子会社の住友金属直江津(新潟県上越市)は15日、優れた耐摩耗性と放熱性を有する3層クラッド鋼板がシマノのマウンテンバイク用ディスクブレーキローターに採用されたと発表した。マウンテンバイクのブレーキ性能を向上させることができるとともに、軽量化にもつながるといった点が評価された。
 3層クラッド鋼板は、異種金属同士を圧着し1枚の板としたもの。シマノのマウンテンバイク用最高級部品「XTRシリーズ」(2011年モデル)のローター材料として、両外層に耐摩耗性の高いステンレス、中間層に熱伝導性が良好で重量の軽いアルミを組み合わせた3層クラッド鋼板が採用された。
 連続ブレーキ時のローターの温度上昇を従来品に比べ大きく抑制することができるほか、約3割の軽量化も実現した。

 クレハエラストマー(東洋紡グループ)は、同社の超極薄ゴムシート「ぺらぺら君」の燃料電池ガスケットの本格的な提案活動を推進する。燃料電池の実用化を見据え、量産化に向けた品質改良やコスト低減も推進しながら、大学や自動車メーカーなど燃料電池の研究開発機関への働きかけを強める。

 松本油脂製薬(大阪府八尾市、木村直樹社長)は、200度C後半の温度領域に耐えられる熱膨張性マイクロカプセルを開発した。同社の熱膨張性マイクロカプセルは、樹脂製の部品に混ぜ込むことで軽量化が図れ環境負荷低減につながる利点がある。新製品は220度Cや250度Cを超えてから膨れ始めるため、スーパーエンジニアリングプラスチックに利用することができる。自動車材料をはじめ、多様な分野で採用を目指す。

 プラスチック製品メーカーのキョーラク(大阪市中央区、長瀬孝充社長)は、自動車向けブロー成形品の軽量・高機能化を推進する。独自成形技術のFLP(ファブリック・ラミネイテッド・プラスチック)技術の高度化により、さらなる軽量化と設計自由度の向上を実現したもの。新開発のFLPライトは薄肉成形とコア材インサートにより従来比40%の軽量化を図ったほか、FLPライト?Sではブロー成形同様の曲面や凹凸などの形状を可能としている。同社では、トランク床材などの軽量化技術として展開していく方針。

 マルツ工業(静岡県浜松市)は、独自の真空蒸着・塗装技術の用途開拓を推進する。同技術は、独自の表面改質とベースおよびトップコートにオリジナル塗料を使用することで、柔軟性樹脂に対して強固な金属皮膜を形成するもの。シリコーンへの蒸着をはじめエラストマーやEPDMといった素材に対応しており、曲げたりねじったりしても塗装面に割れが生じない密着性能を実現している。豊富なカラーバリエーションを用意しており、同社では携帯電話カバーなど意匠性が求められる用途分野を主に採用拡大を目指す。

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