2011年3月アーカイブ

 アキレスは、新たに高耐摩耗性を実現した水系合成皮革を開発した。新製品「エピュレ」(EPURER)は、有機溶剤による揮発性有機化合物(VOC)の排出を従来のウレタン合成皮革に対して約99%削減した合成皮革。これまでの水系合成皮革にはない優れた耐摩耗性を実現しており、座席部分など従来品では対応困難だった車両内装材への適用を可能としている。同社では低VOC化に貢献する新素材として、4月1日から自動車用途向けに受注活動を開始する。

 三菱自動車は9日、ポリエチレンテレフタレート(PET)素材に綿を組み合わせた内装表皮を開発したと発表した。自動車シート用生地として今年夏、製品化を予定している。植物由来材料として一般的な綿繊維を織り込むことで、PET100%の従来素材と比較し、ライフサイクル全体でのCO2排出量を約2割削減できる。天井・トリム表皮などへの応用も進める考え。

 「ものづくり力の強化」と「オンリーワン製品の拡充」を掲げる神戸製鋼所。グループの総合研究拠点である神戸総合技術研究所(神戸市西区高塚台)では、この基本方針を実現するため活発な研究活動を進めている。最新の高性能機器や充実した研究施設を活用し、自動車などの性能向上に結びつく製品や部材の開発を目指した取り組みが続いている。

 JFEスチールは、自動車用ボディーパネルの高張力(ハイテン)化を推進する。コンパクトカーなど低価格車向けにユニハイテンおよびSFGハイテンという独自製品の普及拡大に取り組むもの。両製品ともアルミパネルやガラス繊維強化プラスチック(GFRP)に比べてコストが低く、専用装置を必要とせずに既存ラインで組み立てられるのが特徴。ユニハイテンではその品質性能が評価され、440メガパスカル級ハイテンがスズキの軽乗用車・新型MRワゴンに採用されている。同社では軽量化かつ低コストを実現する技術として、両ハイテンの採用部位・車種の拡大に取り組む。

 古河スカイは、非対称断面形状を可能とする押出技術を確立した。精密押出技術の高度化により、冷却チューブと電池ケースの一体化を実現したもの。冷却したい部位に冷却チューブ形状を融合したクールセルと、冷却チューブとケーシングを兼ね備えたセルクーラーの2製品を開発しており、車載用電池ケースなど向けに展開していく。同社では、独自の表面処理技術(KO処理)では新たに成形品への適用を可能としており、加工技術の高度化により製品の差別化を推進する。

 金属塗装メーカーの新技術研究所(静岡県御殿場市、平井勤二社長)は、樹脂と異種材料を一体化する独自技術の実用化を推進する。この技術(CB処理)は、金属などの異種材料表面に分子接合化合物をコーティングし、化学的な結合により樹脂を接合するもの。熱可塑性樹脂をはじめとする各種樹脂材料を、鋼板やアルミなどの金属材料をはじめ、セラミックスやガラスといった無機材料に接合できるのが特徴。同社では、積極的なPR活動により量産品での採用を目指す。

 ユニチカは、バイオマスプラスチック「テラマック」の用途展開を強化する。主力のフィルム・シートに加え、自動車用成形材料など樹脂分野での用途展開を強化する。積極的にテラマックの拡販および品質改良、コスト低減を進めるとともに、バイオプラ事業拡大のため、汎用樹脂の原料バイオ化についても検討していく。

 JSRと日本ゼオンが相次いで自動車向け合成ゴムの生産強化を推進する。JSRが検討中だったS―SBRの新プラントをタイに建設することを決定する一方、日本ゼオンも凍結していた川崎工場におけるHNBR(新ゼットポール)の量産計画を再開する。S―SBRについては旭化成ケミカルズ、住友化学、日本ゼオンの3社がシンガポールでの新プラント建設を発表しており、JSRの決定により国内各社のアジア拠点の建設計画が出揃った。

 日本カーボンは、車載向けリチウムイオン電池(LiB)負極材事業の本格拡大に拍車をかける。これまで製造設備は民生用と共用していたが、コスト競争力を高めるべく、年内に滋賀工場内に年産3000トン規模の専用プラントを導入する。この設備による評価試験を進めた後、車載用LiB需要の本格的な立ち上がりが見込まれる2014-15年をめどに中国での生産に乗り出す考えだ。

 アート金属工業(長野県上田市)は、エンジンピストンの高性能化を推進する。低燃費技術の革新が続くエンジン開発に対応するため、カーボンナノチューブ(CNT)との複合化により材料やメッキ皮膜の特性向上に取り組むもの。材料では優れた摩擦特性や従来比5倍以上の耐凝着性を実現したCNT複合アルミ合金の製造法を開発。また、メッキについてもCNT添加による特性向上を実現しており、これら技術の量産部品への適用を目指す。同社では、積極的な技術開発によりエンジンの環境性能向上に貢献する考え。

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