2010年10月アーカイブ

 NTNは、PEEK樹脂を採用した軸受けを開発した。新製品は、焼結ブッシュの内径にPEEK樹脂系滑り材を0・5ミリメートル厚で射出成形したもの。従来のフッ素樹脂系を上回る低摩擦・耐摩耗特性と、5倍以上の耐焼付性を実現している。同社では、2011年度中の市場投入を計画しており、14年に年間2億円の販売を目指す。

 三菱エンジニアリングプラスチックス(MEP)は、植物由来の高耐熱ポリアミド樹脂コンパウンドを開発した。親会社である三菱ガス化学が開発したバイオベースの新規ポリアミドを主成分にガラス繊維で強化したもので、ポリアミド本来の強度を保持しながら高い耐熱性、低吸水性、靭性を有しているのが特徴。今月からマーケティング活動を開始、自動車部品や電気・電子部品用途を対象に5年後に年間2000?3000トンの販売を目指していく。

 旭化成ケミカルズは、耐溶剤性を高めながら高流動性を維持したアクリル樹脂の新グレードを開発、本格販売を開始した。同社は高流動性アクリル樹脂「バイモーダルPMMA」シリーズを製品化しており、その一環として耐溶剤性を改良したグレードをラインアップに加えている。今回製品化したのは、高流動性と耐溶剤性を両立させたグレードで、自動車部品に採用が決まった。またゴムをコンパウンドした耐衝撃グレードの展開も強化している。

 住友金属工業は、自動車の衝突安全性能を評価する落錘試験装置の高精度化を実現した。2002年に導入した1号機を改造したもので、重り(錘体)を持ち上げる電磁石部の改良により衝突角度で従来比60?70%の精度アップを図った。近年、自動車の衝突安全性能に関する評価基準が多様化・複雑化している。同社では、要素技術の充実化を背景に自動車分野の規模拡大を推進する。

 精密鍛造メーカーのゴーシュー(滋賀県湖南市、後藤充啓社長)は、マグネシウム鍛造品の本格展開に乗り出す。特殊粉末を原料とする高強度化技術と独自の低コスト製法により、軽量部品として自動車分野などでの採用を目指すもの。使用するマグネ合金はアルミ合金並みの強度特性を有しており、マグネ合金の軽量性を生かしてアルミ代替用途を主に開拓を推進する。同社では、積極的な取り組みにより新規事業として育成していく方針。

 トピー工業は、独自開発したマグネシウム合金の実用化を急ぐ。固相合成プロセスで製造する新合金は、常温において引っ張り強度および0・2%耐力ともに400メガパスカルを大幅に上回る機械的特性を実現しているのが特徴。また、結晶粒組織が極めて微細なため成形加工性にも優れており、軽量高強度部材として自動車分野などでの採用が見込まれる。同社ではビレットで直径80ミリメートル、丸棒素材で直径60ミリメートルまでの製造を可能としており、特性やコスト面のさらなる向上を図ることで早期事業化を目指す。

 群馬大学大学院の半谷禎彦准教授の研究グループは、発泡アルミニウムの低コスト製法を開発した。新製法は、発泡剤を挟んだアルミ板を摩擦攪拌接合(FSW)で一体化することで発泡素材(プリカーサ)を作製し、加熱により発泡体とするもの。従来法に比べて原材料コストを95%、プリカーサ製造時間を85%削減できるのが特徴。また、プリカーサ作製時に鋼板を接合することで複合材も製造可能だ。同グループでは、自動車部品メーカーやアルミ加工メーカーとの共同開発により実用化を目指す考え。

 三井金属は、マグネシウムの用途展開に拍車をかける。新たにアルミニウム合金を上回る熱伝導性を有するダイカスト用合金を開発し、自動車ヘッドランプ用LEDの放熱部材として外部企業と共同開発に着手。また、陽極酸化による着色可能な新表面処理法の基礎技術を開発し、実用化に向けて取り組んでいるもの。新合金については、自社の開発分野と重複しなければ外販にも応ずる考えだ。同社では、積極的な用途開発の取り組みを通じてマグネシウム市場の拡大を目指す。

 熊本大学など産学官で構成する研究開発チームは、高耐熱マグネシウム合金の実用化開発を推進する。同マグネ合金は、レアアース添加により室温で超々ジュラルミンを、高温で耐熱アルミニウム合金を上回る機械的特性を実現している。それを生かし、これまで不可能であったエンジン部品といった自動車関連分野などでの採用を目指す。すでに177ミリメートルの鋳造ビレットおよび直径55ミリメートルの押出丸棒材の製造法を確立、製造技術の企業移管を進めることでマグネシウムの用途分野拡大に取り組む。

このアーカイブについて

このページには、2010年10月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2010年9月です。

次のアーカイブは2010年11月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。