2010年9月アーカイブ

 大成プラスは、インサート成形可能な樹脂製多孔質体(ミクロベント)の量産に乗り出す。同製品は、独自技術により通気性・防水性を確保しており、内圧調整弁用に展開するもの。従来品は強度が低く、インサート成形に対応していなかったが、製品形状の改良による高強度化にめどをつけ、10月にも市場投入する。同社ではラインアップ拡充により、同用途で一般的に使われているポリテトラフロロエチレン(PTFE)フィルムからの代替に取り組んでいく。

 JFEスチールは、焼結部品用合金粉「FMシリーズ」の高強度化を推進する。主力の自動車用途における採用部品の拡大を目的に、今年度中に引っ張り強さ1500メガパスカル品までをラインアップする計画。同シリーズは、ニッケルフリーによる低コスト化および価格安定化も実現しており、品揃え拡充により自動車部品の小型・軽量化への対応や、鍛造部品や切削加工部品からの置き換えを後押しする。同社では、原料面から焼結部品の競争力向上を支援し同事業の成長を確保していく。

 東レは15日、高い耐熱性・表面硬度と成形性を両立させた加飾成形用ポリエステル(PET)フィルムを開発したと発表した。独自のアロイ技術とフィルム積層技術を駆使し、PET本来の耐熱性や耐傷性を維持したまま、従来品に比べて成形性を1・5倍に高めたのが特徴。ハードコートや印刷との密着性にも優れることから、自動車や家電製品、モバイル機器、建材といった幅広い用途での使用が可能。すでに滋賀事業所(滋賀県大津市)において年間1000トン規模の量産体制を整えており、2015年度をめどに20億円の売り上げを目指す。

 大成プラスは、新たに樹脂と金属の軽量複合材の開発に着手する。独自の高強度接着技術(NAT)を応用して、芯材とするガラス繊維強化樹脂(GFRP)の表面に金属の薄板(箔)を熱間プレスで圧着・成形するもの。強度や剛性といった機械的特性を強化樹脂で実現することで軽量化を進める一方、鋼板と同等の塗装強度や加工性などが実現可能。同社では、軽量化要求が高まる自動車向け新素材として、樹脂や鋼板メーカーなど外部企業と共同で実用化に向けた取り組みを推進する考え。

 帝人化成は、高い透明性と耐薬品性を両立させた新規ポリカーボネート(PC)樹脂を開発した。アクリル系の特殊改質剤を用いることで、PC樹脂の基本特性である高い透明性を維持したまま耐薬品性を大幅に高めたのが特徴。とくにガソリンやアルカリ性洗剤に対する耐久性が、通常のPC樹脂と比較して2倍以上に向上しているという。耐熱性や流動性については従来品同等以上の性能をもつ。同社では自動車分野を中心に用途開拓を進め、1年後1億円、3年後5億円の売り上げを目指す。

 日本マグネシウム協会は3日、都内でマグネシウム合金の自動車部材への適用をテーマに講演会を開催した。軽量化の観点から注目されているマグネシウム合金だが、さらなる適用拡大には表面処理技術や鋳造(ダイカスト)技術の向上が不可欠。近年ではパワートレイン系で耐熱合金が増加傾向にあるが、自動車メーカーからは技術開発や軽量化以外の価値創出が採用拡大の課題として提議された。

 特殊溶接材料メーカーのナイス(兵庫県尼崎市)は、独自開発したクラッドろう材「P?FIT」の採用拡大を推進する。同製品は、粉末圧延技術により銅もしくはステンレスの金属板表面に延性の低い金属ろう(BCuP?2、BNi?5)をクラッド化したもの。従来に比べてろう材の低減やろう付け作業の生産性向上が図れる。同社では、熱交換器など産業用途を中心に用途展開を図っていく。

 ニッパツは、熱伝導率15ワット/メートルケルビンを実現した超高放熱タイプのメタル基板を開発した。新製品はハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向け高出力パワーデバイス用や高輝度発光ダイオード(LED)に対応したもの。アルミおよび銅ベースの2品種を開発しており、セラミック並みの低熱抵抗と従来のアルミベース基板をはるかにしのぐ高耐熱性(210度C)を実現している。同社では2011年度中に量産を開始する計画であるほか、今後も熱伝導率30ワット/メートルケルビンを目標に、さらなる高性能化に取り組む方針。

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