2010年8月アーカイブ

 SABICイノベーティブプラスチックスは、樹脂ギアの開発を強化、金属代替を図る。スイスのソフトウエアメーカーであるキスソフトとの協力体制を構築、特殊コンパウンドを用いた高機能ギアの設計・開発を促進する。自動車、医療、食品サービスといった幅広い業界を対象に軽量で設計自由度の向上につながる樹脂ギアの特性をアピールしていく。

 発泡樹脂成形加工の金山化成(愛知県西尾市)は、発泡樹脂にさまざまな機能を付加できる「SK含浸発泡体」技術による製品の市場開拓に力を注ぐ。同技術は、発泡樹脂の間隙にエポキシ樹脂などの機能性樹脂を含浸させることで防水性、防カビ性、防蟻性、導電性の付与や耐熱性、強度、エネルギー吸収性、柔軟性の向上といった複数の機能を同時に付与する。実績のあるエアコン用ドレーンパンに続き、建築資材、自動車内外装材、家電用緩衝材など多様な分野への展開を目指す。

 JSPが、プラスチック材料間の軽量化競争のステージを飛び出し、ついに「金属代替」の領域に足を踏み入れた。同社のバイオマスポリマー(バイオプラ)発泡体を芯材に適用し、同じくバイオプラによる繊維強化樹脂(FRP)の外板と組み合わせたハイブリッド材料を開発、今年7月に横浜で開催された電気自動車(EV)開発技術展に出展し、関係者の注目を集めた。倉成博己高機能材事業部長は「(難易度の高い)ドアができれば、他の部品は大体作ることができる。フェンダー、天井、ボンネットフードなど、金属代替を視野に入れた開発を加速していく」と語る。

 自動車をはじめ建設機械や産業用ロボット、印刷機械などに使用されるニードルベアリング。「ころ」として組み込まれる鋼線は、高い形状および寸法精度が要求される。住友金属小倉のニードルベアリング用鋼線は、三方ロール圧延機を活用した圧延法の開発により、従来のダイス伸線方式と比べてコストおよびリードタイムを削減したのが特徴。このほどその革新性が評価され、日本塑性加工学会の技術開発賞を受賞した。

 住友化学は、耐衝撃強度と加工性に優れた有機繊維強化ポリプロピレン(PP)を開発した。PPの軽さを維持したまま、有機繊維で強化したことにより耐衝撃性を高めた。射出成形機で成形できるなど加工性にも優れている。自動車部材の金属代替用途として提案していく。年内に量産技術の確立にめどをつけ、年末にもサンプル出荷を開始する方針だ。千葉工場に月間100トンレベルの設備を保有しており、当面の需要には応じられるとしている。

 アルミダイカストメーカーのリテラ(埼玉県秩父郡)は、発泡アルミを応用した自動車部品の軽量化技術を開発した。新技術はプリカーサー発泡法により鋼板製の中空構造部材に発泡アルミを充填するもので、ペダル部品に応用した場合、剛性を維持しつつ47%の軽量化を達成した。自動車部品では軽量化を目的に部材の中空化が進展している。今後、同社では次世代自動車向け軽量化技術として、充填発泡アルミの低コスト化や各種部材への適用などさらなる開発を推進する。

 柴田合成(本社・群馬県甘楽郡)は、独自開発したウェルドレス成形システムの拡販を推進する。同システムは流動解析によりウェルドライン発生箇所を特定し、局所的に急加熱・急冷却することでウェルドレス成形を実現するもの。省エネかつ低コストで外観品質や部品強度の向上が可能なことから、自動車内装部品などへの採用働きかけを本格化する。同社では、メタリック成形品への適用技術の開発にも着手しており、樹脂部品の高品質化を実現する射出成形技術として普及促進を図る。

 精密金型メーカーのホッカイエムアイシー(本社・埼玉県さいたま市)は、圧粉磁心モーターコアの事業展開を本格化する。粉末冶金用金型に関する技術ノウハウをベースに、試作および受託生産の受注獲得に乗り出したもの。すでに独自に同モーターコアの試作開発にも成功しており、事業化に当たっては巻き線装置メーカーとの連携のもと、モーターコアの設計開発や金型製造から受託生産までをトータルにサポートする。同社では、新規事業として育成していく方針。

 JFEスチールは、引っ張り強さ1300メガパスカルを実現したニッケルフリー粉末冶金用合金粉を開発した。新製品「FM1300」は、焼き入れ性の高いモリブデンの合金組成および合金化方法を最適化することで、高強度化と切削性を高いレベルで両立することに成功したもの。すでに商品化している600メガパスカルおよび1000メガパスカル級製品と合わせ、自動車のエンジン・駆動系部品におけるニッケルフリー合金粉の適応拡大を推進する。同社では、小型・軽量化ニーズの高まりを背景に2014年を目標にFMシリーズの生産量を現在比10倍の月間300トンレベルに拡大していく。

 SABICイノベーティブプラスチックスは2日、同社の変性ポリフェニレンオキサイド(PPO)樹脂「ノリルGTX」が、三菱自動車工業の新型コンパクトSUV「RVR」のフロントフェンダーに採用されたと発表した。三菱自動車に同樹脂製フェンダーが搭載されるのは、ミニバン「デリカD5」に続き2車種目となる。

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