2010年7月アーカイブ

 横浜ゴムは、タイヤの空気抵抗に関するシミュレーション技術の高度化を推進する。転がり抵抗低減に次ぐ環境対応技術として、走行時のタイヤ周辺における空気抵抗改善のための技術開発に取り組むもの。現在、空力シミュレーション技術と風洞実験の両面から研究を進めており、タイヤハウス内においてタイヤ単体では空気の流れが複雑に変化していることを確認している。同社では新技術の開発により、低燃費タイヤの性能向上を図る考え。

 鈴鹿工業高等専門学校の万谷義和助教らは、制振性を付与したチタン?ニオブ系合金を開発した。焼き入れのプロセスを導入することで合金の特性を制御し、制振性を付与することに成功した。他の汎用制振合金と性能を比較したところ、同等以上の振動減衰効果が確かめられたという。今回の成果により、精密機器や音響機器、自動車部品などでチタン合金の新規用途開拓が期待される。

 ニッパツは、独自構造を採用した自動車用軽量シートフレームを開発した。このシートフレームは、素材に980メガパスカル級の高強度鋼板を適用するとともに、傾斜ワイヤーの採用により剛性を確保しつつ、同社従来品比30%の軽量化を実現した。また縦型断面のスライドレールにリフターリンクを直付けすることで、クッション下の構造を32ミリメートル薄くしている。同社では、軽量かつバッテリー搭載による高床化に対応した新製品として、次世代環境車など向けに提案していく。

 JSPは独自の発泡技術を駆使し、電気自動車(EV)時代を迎えた自動車の軽量化提案を加速する。バイオマス原料を用いた軽量断熱ドアや、ポリカーボネート(PC)樹脂製の発泡材料といった新製品の投入を加速し、1台当たり100キログラム超の軽量化を提案する。航続距離延長が課題となっているEVは、従来車に比べ車体軽量化と冷暖房時の負荷軽減が一段と重要になる。JSPは、軽量性と断熱性を併せ持つ発泡プラスチックの専業メーカーとして、EVの課題を解決する新材料の投入を図りながら、自動車用発泡樹脂材料のさらなる採用拡大を図っていく考え。

 スズキは、自動車車両のアルミ化を進展させる独自の製造技術を開発した。構造設計を含む同技術はアルミ押出材を活用したのが特徴。これにより実用化したリアロアアームは、既存のアルミダイカスト製に対して22%のコストダウンを達成。これまで高コストから高級車やスポーツカーなどに限定されていたアルミ製リアロアアームの小型車への搭載を可能としている。「自動車部品にはパイプ形状で端がブッシュの部材は他にもある」(四谷剛毅開発部係長)ことから、同社では他部材のアルミ化への適用を検討していく考えだ。

 トヨタ紡織は、次世代自動車シートの採用に向けた取り組みを本格化する。新開発の「スリムスタイルシート」は、独自のネット素材によりシートバック部分のウレタンパッドとスプリングを省き中空構造としたもの。フロントシート単体で同社従来品に比べて10%(約2キログラム)の軽量化を実現するとともに、形状のスリム化により後席ひざ前空間を30ミリメートル拡大することが可能。通気性の良さから空調負荷低減による省燃費効果もあり、コンパクトカーや次世代環境車での採用を見込む。同社では積極的な提案活動により、他社に先駆けて実車搭載を目指す。

 日産自動車は、二酸化炭素(CO2)削減に向けた取り組みを加速する。高分散型リーン窒素酸化物(NOx)トラップ触媒や新機構による軽量・コンパクトな3気筒エンジン、独自のハイブリッドシステムなど新低燃費技術を採用したパワートレインの実車搭載を積極化するもの。2010年度は新たに4車種の発売を予定しており、これら次世代環境技術の搭載によりクラストップレベルの低燃費を実現したエンジン進化型エコカーを「PURE DRIVE」としてシリーズ化していく。

 DICは6日、長繊維ガラスで強化したポリフェニレンサルファイド(PPS)コンパウンドを開発し、サンプルワークを開始したと発表した。同製品は、短繊維ガラス強化タイプに比べ、性能を格段に向上しており、各種部材の軽量化ニーズに応えるとともに、次世代車の電気モーター用部品としての使用にも耐える。従来品や金属部品の代替に加え、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)の電気モーター関連部品や電池用途への展開を目指し、2015年ごろまでに年間販売数量を1000トンへ引き上げる。

 住友金属工業は、燃費向上や二酸化炭素(CO2)削減に寄与するトラック・バス用軽量アルミホイールを開発した。高輝度・高強度アルミホイール「タフブライト」に表面処理や形状変更などの改良を加え、従来の鍛造アルミホイールに比べて9?13%の軽量化を実現した。スチールホイールに比べ、大型トラック1台当たり約170キログラム軽量化できる。燃費は最大2%向上し、年間約1・9トンのCO2排出削減効果がある。

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