2010年2月アーカイブ

 スターライト工業は、独自の成形技術を用い、樹脂を使用した電子機器部品の放熱ソリューションを事業化する。材料選定から、成形、加工、組み立てにいたる最適設計・製造技術の確立に成功。市販品で要求特性に対応できない場合に備え自社ブランドの樹脂材料も保有、幅広くきめの細かい顧客の要求に応じた放熱成形品が提供できる。樹脂による放熱対策は軽量化や意匠性の要求などから高まっているが、加工面の技術の未確立がネックとなり普及を妨げている側面がある。同社技術を使えば、従来はできないでいた樹脂による放熱対策が可能となる。

 独バイエルマテリアルサイエンスは23日、ポリカーボネート(PC)樹脂製自動車グレージング事業で日本市場へ進出すると発表した。三菱重工プラスチックテクノロジー(愛知県名古屋市)などと協力し、日本国内で実証試験が行える体制を整えた。欧州での採用実績をもとに、日本での量産化を図るのが狙い。欧州に続いて日本で試験生産体制を整えることで、日本やアジア地域での顧客サポート強化につなげていく。

 住友ベークライトは、長繊維強化熱硬化性樹脂コンパウンドのグローバルな開発体制を整備する。現状は日本の静岡工場に集中している開発機能や顧客サポート機能をスイスのネオプレグ社や米国の住友ベークライトノースアメリカ社にも導入し、それぞれの市場ニーズに合致した開発を進める。そのために現状、生産設備のない米国にはパイロットプラントを導入中。近く完工する予定で、現地企業へのサンプル提供や顧客からの要望に応じた改良を適宜行えるようにし、顧客への提案力を強めていく。

 住友ベークライトは、長繊維強化熱硬化性樹脂コンパウンドで、国内自動車メーカーに攻勢をかける。炭素繊維プリプレグを使用した材料に比べて低コストでありながら、チョップドファイバーを使用したものよりも衝撃強度などの各種物性が格段に優れることをアピールし、軽量化による金属代替部材として売り込む。昨春、本格稼働した静岡工場の設備を活用しながら、同社の他材料との組み合わせによる提案力の強化にも努めており、2011年中には国内初の採用事例につなげる考え。同社はこれを契機に、国内外で事業の急拡大を目指していく考えで、将来的には同社の成形材料事業の柱のひとつに育成する方針。

 イスマンジェイ(本社・川崎市、渡邊敏幸社長)は、シリコン合金とセラミックスの両方の特性を併せ持つβ?サイアロン「メラミックス」の本格事業展開に乗り出す。このほどベアリングボール用途で海外メーカーを含む複数の顧客に採用が決まり、7月の出荷に向け、量産を開始した。メラミックスにとって初の採用事例となる。販売額は2億円以上となるもよう。新たな構造材料であるメラミックスの採用実績ができたことで、いよいよ本格拡大を見込めるステージに入った。同社は自動車部材向けにも攻勢をかけていく考えで、今後の出荷増を見越して新たな土地取得についての検討も開始した。

 帝人デュポンフィルムは、自動車分野向けに易成形ポリエステル(PET)フィルム「テフレックス」で攻勢をかける。同フィルムは、メッキ・塗装レスで金属光沢感などを付与できる加飾フィルム。環境負荷低減や部品軽量化のニーズが高まるなか、ホイールキャップやシフト周り、ドアハンドルなど自動車内外装材で採用が広がっており、さらなる普及促進を狙う。また、今年1月に設置した中国・深センの営業拠点などを活用しながら中国市場への展開も視野に入れており、3年後に10億円事業に育成する。

 東レは、河村産業(三重県四日市市)と共同でハイブリッドカー・電気自動車(EV)用高性能絶縁材料を開発した。ポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムとアラミドペーパーを無接着剤で積層したもので、耐熱性や耐加水分解性、柔軟性に優れるのが特徴。すでに用途開拓を推進しており、今春をめどに河村産業の本社工場で量産を開始する予定。次世代ハイブリッドカー・EVの駆動用モーターをはじめ、風力発電機などの絶縁材料として幅広い用途での採用を見込む。

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