2009年12月アーカイブ

 三菱樹脂は21日、トラック車体向けに開発した複合パネルを2010年1月から販売すると発表した。硬質発泡ウレタンをアルミ樹脂複合板「アルポリック」で挟んだ複合パネルで、軽量で加工が容易なほか、断熱性が高く腐食しないといった特徴がある。すでに一部の冷凍車・保冷車や飲料を輸送するトラック(ベンディングカー)のスライドドアおよびリアドアにテスト採用されており、本格販売を開始して拡販に取り組む。

 今年6月に発表されたリチウムイオンバッテリー搭載の電気自動車(EV)「プラグイン ステラ」。ランニングコストは軽ガソリン車に対して昼間の電力で約5分の2、「深夜電力をうまく使用すると5分の1」(大崎篤プロジェクトマネージャー)にまで抑えられる。3ウェイ充電による実用性や走行中のCO2排出がゼロという環境に対する優しさと相まって消費者に対するアピール度は高い。しかし、車格が軽自動車ながら472万5000円と高級車並みの価格から、販売は官公庁や企業など法人が主となっている。

 ガソリンエンジン車よりも長い歴史を有する電気自動車(EV)。過去幾度かの開発ブームがあり、1990年代の米国カリフォルニア州の排出ガス規制強化などを背景とした開発ブームでは、富士重工業も鉛バッテリーを搭載した「スバル サンバーEV」を発売している。しかし、電池性能やインフラ整備などの課題から本格普及にいたっていないのが実情だ。こうしたなか、同社では本格普及を目指して実用に耐え得る「プラグイン ステラ」を市場投入した。

 帝人は4日、グループ会社の東邦テナックスが、トヨタ自動車グループ各社などと共同で自動車用炭素繊維強化樹脂(CFRP)を開発したと発表した。2010年末に発売が予定されているトヨタの高級スポーツカー「レクサスLFA」のキャビンなど主要部材として採用された。CFRPが国産車のキャビンに採用されるのは初めて。レクサスLFAには帝人化成のポリカーボネート(PC)樹脂製グレージングもクオーター・ウインドーなどに採用されている。

 英ビクトレックスは3日、同社ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)樹脂「VICTREX PEEK」の新規高摺動グレードを開発したと発表した。独自のコンパウンド技術などを駆使し開発したもので、摩耗特性に優れるうえ、従来の摺動グレードに比べ圧縮強度が30%向上しているのが特徴。また、流動性が高く、通常のPEEK樹脂同様に射出成形が行える。日本市場では、日本法人のビクトレックスジャパン(東京都港区)を通じて販売、自動車や産業設備といった幅広い用途を対象に金属代替需要を開拓する。

 旭有機材工業は、多機能性レジンコーテッドサンド(RCS)「オクトパス」の拡販に拍車をかける。鋳物用途に使用した際に、低ヤニで低膨張という相反する特性を実現できるものとして、自動車メーカーを中心に売り込む。今春から市場検証を実施したところ、顧客から高い評価を得てディスクブレーキや足回り部品などに採用されてきた。同社はオクトパスを数年以内に売上高30億円へ引き上げる考えで、国内の鋳物需要が全盛期の水準を回復することが期待しにくいなか、新規機能製品の拡販により事業の下支えを図る。

このアーカイブについて

このページには、2009年12月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

前のアーカイブは2009年11月です。

次のアーカイブは2010年1月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。