2009年3月アーカイブ

 住友スリーエムは、吸音断熱材の『シンサレート』で自動車向けビジネスのさらなる拡大を図る。自動車の軽量化および騒音対策に対するニーズが一段と高まるなかで、シンサレートの特徴である軽さと組み付けの良さを一段と改良していく。すでにハイブリッド電気自動車(HV)向けでは、複数の高い機能を発揮する吸音材として高い評価を得ており、そのポジションを一段と高めていく。

 セメダインヘンケル(神奈川県磯子市)は、自動車向け材料の拡販を加速する。自動車の低燃費化、軽量化ニーズの高まりなどに対応した商品ラインアップを武器に、構造用接着剤や騒音・振動・突き上げ(NVH)対策、環境対策などの分野に注力する。このうちNVH分野では、新たに開発した発泡充填材が日系OEMのハイブリッド電気自動車(HV)に採用されており、採用車種のさらなる拡大を目指す。

 JFEテクノリサーチは、衝撃エネルギー吸収特性に優れた軽量鉄球を開発した。新製品「TEC?BALL」は、直径3?4ミリで肉厚が70?100マイクロメートル、見かけ密度が1立方センチメートル当たり0・8?0・9グラムと水に浮く中空状の軽量鉄球。断熱性や防振性に優れるほか、既存のバンパーレインフォースに採用されている吸収体に比べて重量当たり2倍の吸収特性を有している。中空鉄球の量産化は国内初。同社では、自動車用途やエレクトロニクス関連での採用を目指す。

 日本ガイシは、環境負荷を低減したセラミックス多孔体の製造プロセスを開発した。ゾルゲル反応と気孔構造を形成するための泡立て工程を組み合わせたもので、従来法同等の物性を備えたセラミックス多孔体が作製できるうえ、焼成工程でのCO2発生量および余分なエネルギー消費を低減できるのが特徴。現状では、シリカなど一部材料に利用が限られるため、同社では利用範囲を広げながら、早期実用化への研究開発を進めるとしている。

 サカイオーベックスは、炭素繊維強化熱可塑性プラスチック(CFRTP)の用途開拓を推進する。炭素繊維開繊糸織物と樹脂フィルムを積層し熱プレス成形で加工できるため、従来の炭素繊維強化プラスチック(CFRP)と比べ成形サイクルを大幅に短縮できる。またCFRPと遜色ない強度も実現しており、再加工・リサイクルも可能。マトリックス樹脂にはポリプロピレン(PP)、ポリカーボネート(PC)、ナイロン樹脂が使える。高い生産性・加工性が求められる自動車部品用途などに展開していく。

 クラレファスニングは、自動車向け面ファスナー事業で攻勢をかける。国内で多くの実績を持つシート組み立て用面ファスナー「モールドインファスナー」は、日系メーカーを軸に海外展開を強化する。一方、国内では内装材など成形部材へのファスナー一体成形技術「インターモールドフック」などの提案を推進する。いずれも既存工法に比べ生産性やリサイクル性が向上し、部材の軽量化やコスト削減なども実現する。自動車産業において環境対応やコストダウンニーズが従来以上に高まるなか、面ファスナーの可能性を広く追求していく考えだ。

 グンゼは、独自開発した高機能シートのサンプルワークを開始した。高熱伝導フィラーをポリイミド樹脂に分散した同シートは絶縁性や高温耐熱性、熱伝導性に優れるのが特徴。とくに熱伝導率についてはユーザーニーズに応じて1・0?3・0ワット/メートルケルビンで調整できる。現在、A4版までの製品が供給可能であり、同社では車載用放熱用途などでの採用を見込む。

 自動車向け素材として高いポテンシャルを持つマグネシウム合金。日本金属は、常温プレス成形可能なマグネシウム合金薄板を事業化する。世界初の自動車向けプレス成形部品用の素材として事業化するもの。すでに高強度・高耐力・高耐食合金や展伸材として最高強度を有する合金の量産技術を開発しており、今年春をめどに量産体制を整備する計画。将来的には部品での供給も視野に入れながら、自動車メーカーに対する提案活動を本格化する。同社では、量産化によるコスト低減を見込んでおり、車体軽量化のキーマテリアルとして早期採用を目指す。

 日立粉末冶金は、電力中央研究所などと共同開発した熱電変換モジュールの用途開拓を推進する。環境意識の高まりを背景に排熱利用促進の観点から、焼成炉や電気炉といった産業設備や車載用途などへの適用を図るもの。同モジュールは、高温用(550度C以下)と低温用(160?180度C)があり、真空密閉構造により多様な雰囲気化での設置を可能としているのが特徴。同社では、潜在需要の掘り起こしにより早期採用を目指す。

 藤倉ゴム工業は、燃料電池用途の開拓に力を注ぐ。使用温度範囲を広げた高性能フッ素系ゴムやジメチルエーテル(DME)対応ゴム、ガス低透過性ゴムなどを開発、燃料電池システムの内部などで使用される各種シール材料向けなどに早期実用化を狙う。また、燃料電池専用ダイヤフラムを採用したエアポンプなどの開発も進めており、成長が期待できる新エネルギー分野へ積極進出していくことで、業容拡大につなげていく。

 NTNは、自動車タイミングベルト用の『高応答型・油圧式オートテンショナー』を開発し、量産を開始した。チェックバルブにセラミック球を使用することで、従来品に対し高速応答性を20%向上させたほか、寿命は8倍に高めることに成功した。09年で年間6億円の販売を計画している。

 ブリヂストンはこのほど、従来のランフラットタイヤで課題とされていた乗り心地性能を改善させた新規ランフラットタイヤを開発したと発表した。独自に開発した新サイド補強ゴムなどを採用することで、ランフラットタイヤ本来の性能を維持しつつ、ノーマルタイヤとほぼ同等の乗り心地を実現したのが特徴。同社では、第3世代タイヤと位置付け、年内にも新車装着用として商品化する予定。

 住友ベークライトは、長繊維強化熱硬化性樹脂コンパウンドの用途開発を推進する。耐衝撃性がきわめて高く3次元形状も容易なことから、金属代替素材として航空機や自動車などの機構部品に適応することが可能。炭素繊維プリプレグに比べると強度などは若干劣るが、成形性やコスト競争力が高いため欧州では航空機のエンジン部品や産業機械部品などで採用実績が出始めた。使い勝手をより良くするため現在、射出成形技術の開発にも取り組んでおり、物性やコストの面で従来素材が適応しにくかった領域で市場を創出する。

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