2009年1月アーカイブ

 日東電工は、フッ素樹脂系高性能フィルター「TEMISH」(テミッシュ)の自動車用途展開を強化する。通気性、耐水・耐塵性、耐油性などに優れることから、ヘッドランプやECU(電子制御ユニット)など車載電装部品の内圧調整用途で多くの実績を持つ。トータルコストを削減できるよう樹脂製パーツと一体化した複合部品も製品化しており、このほど通気量を5倍以上に高めたヘッドランプ用の新製品を開発した。より使用環境が厳しくなる車載電装品の信頼性向上に欠かせない部品として、一層の採用拡大を図る。

 SABICイノベーティブプラスチックスが自動車用樹脂部材の採用を拡大させている。米フォード社初となるクロスオーバータイプの新型車「クーガ」に、ノリルGTX樹脂製フロントフェンダーとXenoy樹脂製の歩行者保護用衝撃吸収体が採用されたもの。いずれも量産車での採用はフォード初。フロントフェンダーではスチールに比べて2・0キログラムの軽量化を実現している。同社では、保有する軽量化ソリューションを軸に自動車分野における用途展開を推進する。

 リンテックは、自動車向け粘着製品の拡充を図る。これまでコーションラベルやマーキングフィルムなど間接部材を主力としていたが、製造工程などで使われる直接部材に重点を置いた開発を進める。バンパー用の塗装代替フィルムの製品化に取り組んでいるほか、部品固定テープなども強化する。ドアサッシ用ブラックアウトテープ(黒塗装代替フィルム)などで培った経験・実績をベースに自動車の生産効率化などにつながる材料を創出し、中長期的な事業拡大の布石を整えていく。

 SABICイノベーティブプラスチックスは、これまでの2倍の流動性を実現したガラス繊維充填ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂「Valox SHF樹脂」を開発した。機械的や熱的特性も従来樹脂と同等を維持した。このため部品の薄肉化や複数部品の統合が可能なほか、射出速度の高速化と冷却時間の短縮により成形サイクルを最大25%向上することができる。同社では、自動車および電気部品向けに展開していく。

 ヘガネスジャパンは、焼結部品用低合金粉末の展開を加速する。市場の低コスト化ニーズに対応し、シンターハードニング用の合金粉末であるAstaloy(アスタロイ)LHおよびDistaloy(ディスタロイ)LHを発売した。新材料は、高強度を維持したまま合金成分の低減化を図るとともに焼結後の熱処理工程の省略を可能とするのが特徴。また、既存設備に対応した新製品の発売も計画している。同社では、材料およびプロセス面からユーザーのコスト削減をサポートする。

 ビクトレックスジャパンは、繊維加工メーカーのミツヤ(福井県)と共同で超薄層化を実現した炭素繊維複合材料(プリプレグ)を開発した。マトリックス樹脂にビクトレックスのPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂フィルムを用いたもので、厚みは熱硬化性樹脂を使った従来品に比べ3?5分の1の40マイクロメートル以下。従来と同じ品質・強度で、かつ薄肉軽量の成形品の製造が可能となる。またPEEKは熱可塑性樹脂であることから成形加工が容易になり、トータルコストでもメリットが出るとみている。航空機や自動車用途などへ提案していく。

 自動車製造における低コスト化ニーズの高まりを背景に触媒の脱貴金属化が加速している。昨年4月に三井金属がディーゼル車向け銀系触媒を開発したのに続き、11月には日産自動車がプラチナを従来比50%低減させる新触媒を発表。そして今月8日には、マツダが貴金属の70%削減が可能な触媒を実用化したと発表した。コストダウン要求に加え、特定の貴金属に需要が集中するリスクを回避することも大きなテーマとなっており、今後さらに触媒の低貴金属化の普及拡大が見込まれる。

 BASFは、ポリアセタール(POM)樹脂の用途開拓を推進する。昨年、市場投入した押出ブロー成形可能なウルトラフォルムE3120BMを軸に、ポリエチレンや金属およびガラスからの代替促進を狙うもの。同樹脂は剛性やガスバリア性などに優れており、水素用燃料タンクなど大型品を含めた中空構造製品での採用を想定している。すでにサンプルワークによるユーザー評価を進めており、同社では早期実用化を目指す。

 エア・ウォーターは、新規参入する高純度アンモニアを自社事業に活用する。自動車部品や機械部品の表面処理を行う「NV窒化プロセス」に適用するもので、従来の工業用アンモニアを用いた処理に比べて品質向上を図ることが可能になる。同社は高純度アンモニアの市場開拓を推進する一方、NV窒化プロセスにとどまらず、他の元素と複合化した「機能性アンモニア」によるフィルムの表面処理などに展開して新規事業の創出に結びつけていく。

 BASFは、国内エレクトロニクス市場においてバイオ原料を用いたポリアミド樹脂の用途開拓を推進する。新たに市場投入したのは、精密部品向けでは同社初のラインアップとなるポリアミド610樹脂「ウルトラミッドバランス」。植物由来成分であるセバシン酸を63%使用し、既存のポリアミド樹脂に比べて吸水性が低く寸法安定性に優れるのが特徴。すでにドイツではバッテリーチャージャーのハウジングで採用実績があり、国内でもサンプル出荷を開始した。同社では、環境配慮型製品として拡販していく。

このアーカイブについて

このページには、2009年1月に書かれたブログ記事が新しい順に公開されています。

次のアーカイブは2009年2月です。

最近のコンテンツはインデックスページで見られます。過去に書かれたものはアーカイブのページで見られます。